薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

助陽類の海老を使って、冷えを改善

 

疲れにも温活にも

 

 

♪ ♪ yoo yoo yo yin yo ♪ ♪ 

 

ぺ「♪♪ 海老は yoo 巡り巡ってyoo 体温め yoo〜 

仙「♪♪ かぼちゃyoo カロテン豊富でyoo 疲れ癒してyoo〜 

 

トントン トントン

 

ぺ「♪♪ ニッキも使ってyoo 五臓温めyoo〜

仙「♪♪ ニッキはyoo かぼちゃと相性良いyoo〜 陽気高まるyoo〜

 

 シャッシャッ  

      シャッ シャッ

 

ぺ「♪♪ 出来たyoo〜 海老とかぼちゃの肉桂炒め  だyoo〜 

 

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仙「♪♪ 香りが良いyoo〜 かぼちゃ甘くてyoo〜

ぺ「♪♪ 冷え性の人にはこの薬膳だyoo〜 エアコンで寒い時にも良い yoo〜

 

 

♪ ♪ yoo yoo yo yin yo ♪ ♪

       ♪ ♪ yoo yoo yo yin yo ♪ ♪ 

 

 

 

海老とかぼちゃの肉桂炒め

材料(2人分)

海老120g、かぼちゃ100g、玉ねぎ1/4個、紹興酒大さじ1/2、塩、オリーブ油、肉桂小さじ1/2

 

 

 

作り方

  1. 海老は殻をむき、背ワタを取って塩を振り紹興酒につける。
  2. 玉ねぎは薄切りにする。
  3. かぼちゃも薄切りにし、ラップをしてレンジで軽く蒸す(炒め易くする為)
  4. フライパンにオリーブ油を入れ火にかけ、温まったら海老を炒め、取り出しておく。
  5. フライパンで玉ねぎを炒め、それからかぼちゃを加えて炒め、海老を戻して混ぜ合わせ、火を止める。
  6. 器に盛り、肉桂をまぶす。

 

 

 

 

海老  助陽類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、腎、 脾、肺

[働き]⑴補腎壮陽 勃起不全、腰膝軟、骨痛、冷え

    ⑵温陽開胃 胃痛、食欲不振

    ⑶托毒通乳 口瘡、癰瘡腫毒、母乳分泌不足

 

かぼちゃ  補気類

[性味/帰経 ]  温、甘/脾、胃

[働き]⑴補気健脾 脾気虚の疲れ、悪心、嘔吐、胃腹疼痛、下痢、便秘

 

玉葱  理気類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

    ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

    ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

肉桂(シナモン、ニッキ)  温裏類

[性味/帰経 ]  大熱、辛、甘/腎、脾、肝、心

[働き]⑴補火助陽   脾腎陽虚の冷え、むくみ、勃起不全、生理不順、下痢、喘息、心悸、不眠

    ⑵温暖脾胃 脾胃虚寒の食欲低下、胃脘冷痛

    ⑶温通経脈    慢性の瘡瘍腫毒、閉経

         ⑷袪寒止痛     生理痛、関節・筋肉の寒湿痺痛

 

 

 

仙人問答

 

ぺ「仙人、久しぶりに出ましたね、yinyoラップ♪〜

仙「ふむ、やはり助陽類の食薬を摂ると陽気が高まり、陽気になるのう〜」

ぺ「海老で陽気を補って、」

仙「かぼちゃで気を補う。」

ぺ「玉ねぎで気の巡りを良くして、」

仙「肉桂で寒邪を蹴散らす。」

ぺ「あれ?仙人、これ、もしかして冬向きの薬膳⁈ 」

仙「そうじゃ、その通り。しかし、今はエアコンで体が冷えたりするからのう、そんな時には良いのじゃぞ。」

ぺ「そっか、そうですよね、疲労回復にも良いし、、。」

 

♪ ♪ yoo yoo yo yin yoo〜

    冷え性の人は おやつにクルミ食べyoo〜 

             紅茶にシナモンひと振りし yoo〜 

     これプチ温活だyoo〜

         yoo yoo yo yin yoo〜♪ ♪

 

      

陽気になっちゃう 助陽類の食薬&中薬

 

腎に良いのよ

 

ぱたぱた 

     ガサゴソ

 

ぺ「よしっ。」

 

 

 パシャッ

 

【 助陽類の食薬 】

 

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 *くるみ、海老、杜仲

 

 

仙「ほぉ、今日は助陽類の食薬か、、。」

ぺ「はい、補益類のうち、補気養血滋陰の3つの食薬の資料を作りましたので、残りの一つ、助陽類も作っておこうと、。」

仙「それは良い事じゃな。」

 

ぺ「でも仙人、助陽類って、以外と少ないですね。」

仙「ふむ、確かに一般的な食材が少ないのう、。」

 

ぺ「助陽類っていうのは臓腑を温める食薬なんですよね。」

仙「そうじゃな、、陽気を補う、と言った方が良いかな。」

ぺ「陽気を補う、、。」

 

仙「臓腑の働きが低下すると、気が不足し『気虚証』になる、そしてそれが更に悪化すると冷えや疼痛などの症状が現れる、それが『陽虚証』じゃ。」

ぺ「あ、以前にも教えて頂きましたよね、一般的な冷え証は陽虚証に含まれるって、。」

 

仙「ふむ、それで、その陽気を補い、臓腑の機能や抗寒能力をアップするのが、」

ぺ「助陽類の食薬、、、なるほど、、。」

 

仙「助陽類の食薬は腎に帰経し、腎陽虚を改善する食薬が多いのじゃ。」

ぺ「腎陽虚、、って事は、老化防止にも良いって事ですね。」

仙「そうじゃな、。腎はウォーター、つまり水、いつも冷たい環境に置かれているわけじゃ、だから温めてやらねばのう。」

ぺ「冷たい水を温める、、大事な食薬ですね、、。」

 

仙「臓腑を温める食薬に温裏類があるが、これと一緒に使って、効果をアップさせたりもするのじゃ。」

ぺ「あ、そうか、、では助陽類は温裏類と使う、、って、メモっとこ、。」

 

仙「しかし、さっきも言うたように、陽虚は気虚が悪化して出てくる症状じゃから、やはり気を補う事も大事なんじゃ。」

ぺ「そうか、やっぱりここでも補気類、、つまり助陽類+補気類っと、。」

 

 

 

助陽類   食薬 】

 *全て温性

 

 

 

助陽類  中薬 】

  • 鹿茸(ろくじょう、鹿の角)
  • 肉じゅよう(ホンオニク)
  • 淫羊藿(いんようかく、イカリソウ
  • 杜仲
  • 益智仁(やくちにん)
  • としし(マメダオシ、ヒルガオ科)
  • ごうかい(オオヤモリ)
  • 海馬(かいば、タツノオトシゴ
  • 紫河車(しかしゃ、ヒトのタイバン
  • 冬虫夏草
  • 胡桃肉(クルミ)
  • 韮子(きゅうし、ニラの種)

 * 平性ーとしし、ごうかい、

 

 

 

 

仙人問答

 

仙「助陽類は陽を補う食薬じゃから、殆どが温性じゃ、。」

ぺ「やっぱり、、、温裏類もそうなんですよね⁈」

仙「いや、温裏類は熱性の香辛料なども含まれておるのでな、、。」

ぺ「なるほど、、そこが助陽類とは違ってくるのですね。」

 

仙「どちらも、陰虚証の人は控えたい方が良い食薬じゃ。」

ぺ「あ、そうか、陰虚体質、陽虚体質の話ですよね。陰虚の人は陰が足りないから陰を補う、、。」

仙「そうじゃ、陽を補うと益々陰陽のバランスが崩れてしまうのでな。」

 

ぺ「それにしても、、犬とか、鹿とか、熊とか、タツノオトシゴとか、、ジビエ料理ですか、これ、。」

仙「ウハハハハ、まぁ、手に入り易い海老、クルミ、イワナ、杜仲などを上手に使う事じゃのう。」

ぺ「はい、助陽類を使った薬膳も考えてみます。」

 

仙「そうじゃ、奈良へ行こう!」

ぺ「え?」

仙「鹿&鹿の角がワサワサ、ワサワサ、、」

ぺ「ふん、ふん、ふん、ふん、ふーん!」

トマトとローズマリーで若返りのフォカッチャ

 

ローズマリーでリラックス効果も

 

 

 

ゴソゴソ

 

仙「ぺんたんよ、出かけるのか?」

ぺ「はい、昨日里の人に誘われたんです。山のふもとで店をやっているので、来て下さいって、。」

仙「店?何の店じゃ?」

ぺ「さぁ、、トマトを使った料理を作るからって、、。洋食屋さんかな?」

仙「洋食屋、、それは美味そうな響きじゃ、、。よし、わしも行くぞ。」

 

ヒューン

 

ぺ「あ、ずるい、仙人、、。」

 

タッタ タッタ タッタタッタ

 

ぺ「ハァハァハァ、、、」

仙「あれかのう?『山の道』と言う看板が出ておる。」

ぺ「ほんと、えーっと  『パン屋 山の道 』パン屋さんなんだ。」

 

ガラガラっ

 

ぺ「こんにちは〜」

 

里の人「はーい、、あら、ぺんたんさん、、、来て下さったんですね。」

ぺ「はい、勿論、約束しましたでしょ。」

仙「わしも来たぞ。」

ヒョコッ

 

里「まぁ、仙人様まで、、ありがとうございます。」

ぺ「この里にパン屋さんがあったなんて、知りませんでした。」

里「パン屋といっても、こんな小さな里ですから、パンだけでなく、色々置いて有るんですよ。」

 

キョロキョロ

仙「お、美味そうな饅頭もあるな、、これは、草餅か、、。」

 

 

里「ぺんたんさん、みて下さい、これ、トマトとパプリカ、ローズマリーをオリーブオイルと岩塩に漬けてあるんです。」

 

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ぺ「わぁ、綺麗、それにとっても良い香り、、。」

仙「そうじゃのう、オリーブオイルとローズマリーの良い香りじゃ、。」

 

ぺ「これで、何を作るのですか?」

里「フォカッチャです。」

仙「ふぉふぉ、、なんじゃそれは?」

里「イタリア料理の平たいパンです。」

仙「ふぉー」

 

くるくる  くるくる

 

里「1次発酵の終わった生地をスケッパーで切り分け、こうして、くるくると左に回しながらまぁるくして、、。」

仙「面白いのう、どれ、くるくるくるくる〜」

 

里「それから、休ませて、。」

仙「zzzzz~」

 

里「そうしたら今度は平たく伸ばして、麺棒で真ん中から下へ、真ん中から上へと生地を伸ばして、、」

仙「コロコロ  コロコロ  楽しいな〜」

 

里「それで、2次発酵が終わったら、さっき漬けておいた具材をのせて、しっかり抑えて、」

仙「キュッキュ」

 

里「あとは、オーブンで焼いて、、」

 

ジージージー

 

里「はい、プチトマトとローズマリーのフォカッチャ  焼けました。」

 

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仙「これは、美味そうじゃ。」

ぺ「ほんと、ローズマリーの良い香り〜〜」

 

里「どうぞ、召し上がってみて下さい。」

仙「では、頂くとしよう。」

ぺ「はい、いっただきまーす。」

 

パクッ

パクッ

 

仙「おぉ、ジュワッと野菜がジューシーじゃ。」

ぺ「すごーい、生地にもローズマリーが入ってるんですね、それに歯ごたえが、、」

 

里「生地に全粒粉も入ってるので、」

仙「食べ応えがあって、これは美味いな、。」

ぺ「ほんと、なんか、、ワインが欲しくなってきちゃう、さすがイタリア料理、、。」

 

里「仙人様、どうでしょう、これ、薬膳になりますでしょうか?昨日、ぺんたんさんから、リコピンはオイルと一緒に摂ると良いって聞いたので、。」

仙「ふむそうじゃ、それにな、リコピンは実より皮に多いのじゃ、だからこうして皮ごと食べるのは、大変良い事じゃな。」

里「良かった。」

せ「高血圧や動脈硬化の予防に良いトマト、血管を強くし記憶力を高めるローズマリー、血流を良くしお肌に良いパプリカ、これはまさに若返りのフォカッチャじゃ。」

ぺ「若返りのフォカッチャ!」

里「まぁ、素敵なネーミング、、」

 

 

 

 

プチトマト&ローズマリーのフォカッチャ

材料(4枚分)

生地: 強力粉200g、全粒粉100g、甜菜糖小さじ1、塩小さじ1、ドライイースト5g、オリーブ油大さじ1、ぬるま湯180ml、ローズマリー適宜

具: プチトマト8個、パプリカ1/2個、オリーブ油、岩塩、ローズマリー適宜

 

 

 

作り方 

  1. 具の材料を適当な大きさに切り、岩塩をふりオリーブ油に浸けておく。
  2. 生地の材料をホームベーカリーに入れ、ピザ生地コースで1次発酵させる。
  3. 出来上がったら取り出し、スケッパーで4等分する。
  4. 生地を丸く整えラップをして15分ベンチタイム。
  5. ベンチタイムが終わったら、麺棒で生地を丸く平たく伸ばし、オーブン40℃で20〜30分、2次発酵させる。
  6. 発酵が終わったら、具をのせ(具はしっかりと押さえてのせる)、180℃に予熱したオーブンで15分焼く。
  7. 焼きあがったら網にのせて冷ます。

 

 

 

 

 

小麦  清熱瀉火類(せいねつしゃかるい)

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 心、脾、腎

[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安

   ⑵補益脾胃  消渇、食欲不振、下痢

 

トマト         清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  微寒、甘/ 肝、脾、胃

[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇

         ⑵健胃消食 食欲不振、消化不良

 

パプリカ(ピーマン) 温裏類

[性味/帰経 ]  熱、辛/心、 脾

[働き]⑴温中散寒 脾胃虚寒による脘腹冷痛、嘔吐下痢

    ⑵開胃消食 食欲不振、消化不良

 

ローズマリー

効能:集中力、記憶力を高める

   血管を強くし、血行を促す、抗酸化作用

 

 

 

 

仙人問答

 

トコトコ

  ササササッ

 

ぺ「仙人、今日のフォカッチャ、とっても美味しくて、お腹いっぱい、帰り道はちょうど良い散歩になりますね。」

仙「ふむ、パン屋の道子さんも良い人じゃったのう、、。」

ぺ「え、パン屋の方、道子さんって仰るんですか、、仙人、いつの間に名前を、。」

仙「ウハハハハ、中々美しい方じゃったのう、。」

ぺ「道子さんだから、お店の名前が『山の道』なんだ、、。」

 

ササササッ

  トコトコ

 

仙「店の周りに沢山のローズマリーが咲いておったな。」

ぺ「はい、そう言えばローズマリーを使った薬膳、以前作りましたよね、ローズマリー酢を作って、それでカボチャのソテを、。」

仙「そうじゃったのう、ローズマリーは抗酸化作用もあり、記憶力も高める。それを使って受験生向けの薬膳にしたのじゃ。」

ぺ「はい、美味しいだけじゃなく、香りも良いし〜。」

仙「ふむ、その香りでリラックス効果もあり、軽い鬱の改善にも良いしな。」

 

ぺ「良いことづくめのローズマリー、私も大切に育てよっと。」

 

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ピピピピピ

 

ぺ「あ、仙人、見てください、、あれ、、もしかして、、。」

仙「おぉ、スワローズ、、か・・・」

 

 ピピピピピ

    ピピピピピ

 

余分な熱を取り水分を補う『清熱潤燥』の薬膳

 

リコピン豊富なトマトで煮込む

 

 

 

タッタタッタ   タッタタッタ

 

 

新人君「ぺんたんさ〜ん。」

 

ぺ「あ、、新人君、、。ハァハァ、、」

 

新人君「今日もジョギングですか? あ、先日は資料をありがとうございました。」

ぺ「は、はい、  ハァハァ、、」

新人君「滋陰類の食薬も、養血類の食薬も見ました。ありがとうございます。」

ぺ「資料だけでゆっくり説明も出来てないけど、、。」

新人君「はい、それで、何か滋陰類と養血類の食薬を使った料理を教えて頂きたくて、、。」

ぺ「はい、良いですよ、。では、材料を揃えてから寄合所で、、。」

新人君「ありがとうございます。では、仕事が終わってから行きますので、よろしくお願いします。」

ぺ「はい。」

 

タッタタッタ   〜〜

 

 

 

〜〜〜  サン セット 〜〜〜

 

ガラッ

 

ざわざわ  ガヤガヤ

 

里の方々「あ、ぺんたんさん、来た来た、。」

ぺ「あら、里の皆さんも、、。」

里の方々「新人君に聞いてね、、私達も教えてもらおうと思って、、良いかしら?」

ぺ「はい、勿論です。」

里の人A「ほらこの前、教えてもらった、娘の吹き出物対策の薬膳、あれ中々良くて、、。」

ぺ「そうですか、、良かった。」

 

新人君「では、ぺんたんさん、始めましょう。」

ぺ「はい、あ、では今日は、滋陰類の豚肉と、養血類のにんじん、それから暑くなって来たので体内の余分な熱を取るトマトを使って、薬膳を作ります。」

 

トントン トントン

 

ぺ「材料をそれぞれ切って、、。」

 

シャッシャッ

 

ぺ「先ず、玉ねぎをしっかり炒め、その後他の野菜も炒め、、」

 

シャッ シャッ

 

里の方々「良い匂いがして来たわ〜」

 

ぺ「野菜を一旦取り出し、お肉を焼いて、野菜を戻してトマトを入れて絡ませて、、」

 

グツグツ

 

ぺ「はい、出来ましたよ、豚ロースのトマト煮込み です。」

 

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新人君「美味しそうですねー。」

 

ぺ「どうぞ、召し上がれ、。」

新人君「良いんですか?では、、。」

 

パクッ

 

新人君「トマトの味が効いてます、、玉ねぎの甘みも、、うん、美味しい、、。」

里の人A「早速家に帰って作ってみるわ。」

 

新人君   パクパク

 

ぺ「トマトが美味しい季節になって来ました。トマトは消化を良くするので、お肉と一緒に食べると良いのです。皆さんもお料理にトマトを取り入れて下さいね。」

里の人C「トマトはリコピンとやらが入ってて、体に良いんだよんねぇ。」

ぺ「はい、リコピンは油と一緒にとると吸収力が高まるのです。」

里の人B「そうなんですか、、。ぺんたんさん、明日、うちの店に来て下さいな。トマトを取り入れた料理を作っておきますから、。」

ぺ「店? お店をやって見えるのですか?」

里の人B「はい、山のふもとのところで、、。」

ぺ「はい、では明日伺います。」

 

 

 

豚ロースのトマト煮込み

材料(2人分)

豚ロース(テキ・カツ用)120g、トマト大1個、玉ねぎ1/4個、にんじん1/4本、舞茸50g、ニンニク1片、オリーブ油、塩、胡椒

 

 

 

作り方

  1. 豚ロースは食べ易い大きさに切る。
  2. 舞茸はほぐす、玉ねぎは薄切り、にんじんは5mmの短冊切り、トマトは角切りにする。
  3. 鍋にオリーブ油と薄切りにしたニンニクを入れ火にかけ、香りが出たら玉ねぎを入れ軽く塩を振りしっかりと炒める。
  4. 玉ねぎの甘みが出たら、にんじん、舞茸を入れて炒め、一旦取り出す。
  5. 4の鍋に豚肉を入れ、軽く両面を焼く。
  6. 5に4の野菜、トマトを入れて、塩胡椒して蓋をし、トマトが崩れるまで煮込む。

 

 

 

豚肉 滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、鹹/ 脾、胃、腎

[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚

 

トマト         清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  微寒、甘/ 肝、脾、胃

[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇

         ⑵健胃消食 食欲不振、消化不良

 

玉葱  理気類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

    ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

    ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

    ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

舞茸  補気類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補気益胃 脾胃気虚の食欲不振、胃痛、げっぷ、嘔吐

    ⑵托痘止血 風疹の発疹不暢、不正出血、血便、ガンの出血

 

 

 

 

仙人問答

 

ぺ「皆さん、とっても喜んで下さって、新人君なんか、あーっと言う間に平らげちゃって、、。」

仙「それは良かったではないか、。」

ぺ「はい、でも良く考えたら、あんまり説明もしてなくて、、。」

仙「美味ければそれで良しじゃ。」

ぺ「滋陰類と養血類を使ったので、多分それだけで満足しちゃったのね〜。」

仙「ふむ、しかし今日の薬膳はトマトも使っておるし、これは熱を取る、『清熱潤燥』の薬膳じゃな。」

ぺ「『清熱潤燥(せいねつじゅんそう)』、、。」

仙「そう『清熱潤燥』の術、じゃ。」

ぺ「なるほど、、熱を取って、陰液を潤す、と言う術ですね。」

仙「地域によってはもう熱中症対策が必要なところもあるようじゃからのう。」

ぺ「そうですね、気温が急に高くなってきて、、。」

 

仙「ところでぺんたん、わしの分はあるのかのう?」

ぺ「あ、ハハハ、、新人君が余った分も全部持ち帰っちゃたので、、。」

 

ガックリ

 

 

脾胃に優しい混ぜご飯

 

脾アースが喜ぶインゲンマメ

 

 

 

タッタタッタ タッタタッタ

 

ぺ「ハァハァ、、たまにはジョギング、、」

 

タッタ タッタ タッタ

 

 

新人君「ぺんたんさーん。」

 

 

タッタ タッタ

 

ぺ「あ、新人君、、ハァハァ、、。」

新人君「ジョギングですか?」

ぺ「食生活だけでなく、運動もしないと、、太る、から、、ハァハァ。」

新人君「先日寄合所でみました、滋陰類の食薬表、ありがとうございます。」

ぺ「そう、あ、養血類の食薬表も貼っておいたけど、、。」

新人君「そうですか、、それはまだ見てないです、、、ところで養血類って、?」

 

ぺ「ハァハァ、、あのね新人君、気が血を率いて、血は気をのせて、巡ってるのよ、人体と言う宇宙をね、、ハァハァ。」

新人君「???」

ぺ「だから、やっぱり補気の食薬はすご〜く大事ってわけ、、。」

新人君「はい、。」

ぺ「そういう事だから、今日も補気ッチャうのよ、私は、、、じゃネ、、。」

 

タッタタッタ タッタタッタ

 

新人君「???」

 

 

 

トントン  トントン

サッサ サッサ

チョロチョロ  ぷくぷく

 

ぺ「出来た、補気の食薬を使った 彩り混ぜご飯 。」

 

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仙「ぺんたんよ、戻っておったのか。」

ぺ「はい、先ほどジョギングから戻って、、。」

仙「おぉ美味そうなご飯があるのう。」

ぺ「はい、補気の食薬と養血のにんじんで、彩り混ぜご飯です。」

仙「ふむ、良い組み合わせじゃ、どれ、いただこう。」

 

パクッ  パクパク

 

仙「キャベツやにんじんの甘みが良いのう、。」

ぺ「はい、気を生み、血を養う、薬膳ご飯です。」

仙「ふむ、シンプルで脾胃に優しい薬膳じゃ。」

ぺ「はい、具材をし〜っかり煮込むのがポイントです。」

 

 

 

 

 

 

彩り混ぜご飯

材料(2人分)

うるち米1合、インゲン4本、キャベツ30g、にんじん15g、干し椎茸1枚、ネギ5cm、

ごま油、醤油小さじ1、胡椒少々

 

 

 

作り方

  1. 干し椎茸は水で戻す。インゲンは筋を取って小口切りにする。
  2. キャベツ、にんじん、ネギ、干し椎茸はさいの目に切る。
  3. 鍋を熱し 、ごま油を入れてネギを炒める。
  4. ネギの香りが出たら、キャベツ、にんじん、インゲン、椎茸を入れて炒める。
  5. 4の鍋にひたひたになるぐらいに椎茸の戻し汁と水を入れ、醤油、胡椒を入れて、蓋をして、弱火で煮汁がなくなるまで煮る。
  6. ご飯を炊き、炊き上がったら5を入れて暫く蒸らし、その後混ぜる。

 

 

 

うるち米  補気類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

隠元  補気類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴健脾化湿 口中の粘る感じ、食欲不振、下痢

    ⑵消暑和中 口渇、嘔吐、下痢、暑熱の頭重感

 

甘藍(キャベツ)補気類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 胃、腎

[働き]補中益気 脾胃虚弱、疲れ、胸焼け、胃痛、食欲不振

 

椎茸  補気類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補気益胃 脾胃気虚の食欲不振、胃痛、げっぷ、嘔吐

    ⑵托痘止血 風疹の発疹不暢、不正出血、血便、ガンの出血

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

    ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

    ⑶健脾化滞 脾虚の食欲不振、下痢、便秘

 

  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、胃

[働き]⑴発汗解表     外感風寒の発熱、悪寒

    ⑵散寒通腸     陰寒腹痛

    ⑶解毒散結     瘡瘍腫毒

 

 

 

 

仙人問答

 

仙「ぺんたんよ、今日のご飯は、脾胃の働きを高め、消化機能を促進する良い組み合わせであったのう。」

ぺ「わっ、嬉しい、褒められた、、。」

仙「インゲンは、脾の嫌いな湿を取り除いてくれるから、脾アースにとっては、有り難い食薬じゃ。」

ぺ「明の僧、隠元さんが持って来たので、インゲンって名前になったんですよねー。」

仙「ふむ、しかしな、インゲンにはある種の毒性タンパク質が含まれておるのでのう、生食は厳禁じゃぞ。」

ぺ「え、そうなんですか、、。」

仙「そうじゃ、しっかりと火を入れる事が大事なのじゃ。」

ぺ「今日は、しっかり炒めて煮込んだから、バッチリです。これで脾アースも快適快適、。」

 

楊貴妃も愛したライチで薬膳酒

 

肌荒れ、貧血、生理不順や老化予防にも

 

 

 

トコトコ  トコトコ

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちはー。」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

ぺ「ふう、汗かいちゃいました。」

マスター「お散歩ですか?」

 

ぺ「いえ、里の寄合所に食薬の資料を貼ってきたんです。」

マスター「食薬の資料、ですか?」

ぺ「はい、新人君が結構熱心なので、なんか私も嬉しくなっちゃって、。」

 

キュッキュッ

 

ぺ「あれ、マスター、何を作って見えるのですか?」

マスター「はい、いま、ライチ酒の仕込みを、、」

ぺ「ライチ酒! えーグッドタイミングです。養血類の食薬表を貼ってきたところなので、。」

マスター「そうですか、それは確かにグッドタイミングですね。」

 

キュッキュッ

 

ぺ「ライチ、皮をむいて漬けるんですね。」

 

マスター「はい、こうして、皮をむき、種も出します。」

 

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ぺ「美味しそう、、。」

マスター「これは冷凍のライチで、1ヶ月漬け込むのですが、濾過する時に、種だけ残して浸けておくのですよ。」

ぺ「種だけ残すんですか?」

マスター「ええ、そうすると香りが一層良くなるので、、。」

ぺ「なるほど、びわの種と一緒ですね。」

 

ドボドボ  ドボドボ

 

マスター「こうして、ホワイトリカーを注いで、、。」

 

ドボドボ  ドボドボ

 

マスター「はい、ライチ酒 です、おまけでブランデー漬けも作ってみました。」

 

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ぺ「わぁ、キレイ、美味しそう、、。ブランデー漬けも良いですね。」

マスター「ブランデー漬けは、お菓子作りにも良いですからね。」

 

 

 

ライチ酒

材料

ライチ(冷凍又は生)200g、ホワイトリカー400cc

(この割合でお好きなだけ)

 

 

 

作り方

  1. 瓶は熱湯消毒しておく。
  2. ライチは解凍しながら皮をむき、タネを出す。
  3. 1の瓶にライチの皮、実、タネを入れ、ホワイトリカーを注ぐ。
  4. 1ヶ月後に漉して、タネだけはそのまま漬け込む。(生ライチの場合は2ヵ月漬け込む)
  5. ロック、炭酸割り、牛乳割り等、又紅茶やウーロン茶に、1日30ml飲む。

 

 

茘枝(ライチ)  養血類

[性味/帰経 ]  温、甘、酸/脾、胃、肝

[働き]⑴補脾養血 血便、貧血、不眠、健忘、肌荒れ

    ⑵生津止渇 津傷口渇、煩渇

    ⑶理気止痛・降逆止嘔 胃痛、げっぷ、吐き気、行気消腫

*降血糖作用、免疫力増強、二日酔い防止

 

茘枝核(レイシカク、ライチの種)   理気類

[性味/帰経 ]  温、辛、渋/肝、胃

[働き]⑴理気止痛 腸のヘルニア、睾丸腫痛

    ⑵袪寒散滞 肝脾不和の脇痛、生理痛、産後腹痛、疼痛

 

 

ぺ「マスター、ライチは養血類で、種は理気類なんですね。」

マスター「 はい、そうなのです。」

ぺ「すごい、血を養うライチの実、そして巡りを良くする種、、完璧ですねライチって、、。」

マスター「ライチは喉の渇きを潤し、皮膚を明るくし、脳を活性化させ、記憶力を高める、と言われているのですよ。」

ぺ「そんなに、、。」

マスター「種は茘枝核(レイシカク)と言われる中薬です。気を巡らせ、冷えを改善するのですよ。」

ぺ「実は昨日、仙人に龍眼肉の話を聞いたところなんです。ライチと龍眼肉って効能が似てますよね。」

マスター「はい、同じムクロジ科なんです。」

ぺ「龍眼肉は手に入りにくいですが、ライチなら冷凍物もあって便利ですね。」

マスター「はい、ただ、龍眼肉は心にも帰経しますので、心気が弱って見える方は、龍眼肉の方がお勧めですよ。」

ぺ「そうなんですか、、でもライチもお肌にも、貧血にも良くて、冷えにも良い、、、女性には嬉しい事ばかり、、。」

マスター「楊貴妃が愛したライチ、ですからね。」ニコッ

ぺ(ホワ〜〜〜ン

 

ヴァンパイアも喜ぶ 養血類の食薬&中薬

 

 

血は気を乗せて〜気は血を率いて〜

 

 

 

パシャッ

 

ぺ「よし、。」

 

仙「お、又写真を撮っておるのか、。」

ぺ「はい、今日は養血類です。」

仙「血を養って、血虚を改善する食薬じゃな。」

ぺ「はい、春は血を養う食薬が良いのですよね。」

仙「ふむ、肝ウーッドが元気になるからのう。」

ぺ「にんじん、ほうれん草を使った薬膳も色々作りましたよね。」

仙「そうじゃのう、にんじんやほうれん草は使い易く便利な食薬じゃ。」

 

 

 

【 養血類の食薬&中薬 】

 

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*にんじん、龍眼肉(リュウガンニク)、何首烏(カシュウ)、ぶどう、ライチ、ほうれん草、落花生

 

 

ぺ「にんじんの隣にあるのが龍眼肉、、殻付きのものです。」

仙「 中身だけ取り出して売っておるものもあるな。」

ぺ「初めて『龍眼肉』と言う名前を聞いたときは、どんなお肉なんだろうと思っちゃいましたよ。」

仙「ウハハハハ、無理もない、ロンガンとも言われておるのじゃ。」

ぺ「ライチに似た果物なんですね。」

仙「そうじゃ、貧血や、疲労にも良いし、記憶力の減退や精神安定にも良い。抗ガン、産後のむくみにも効果があると言われておるのう。」

ぺ「わぁ、、効能の多い食薬なんですね、。」

 

 

 

【 養血類   食薬 】

 

  • にんじん・ほうれん草
  • 落花生
  • 龍眼肉・ブドウ・ライチ
  • 豚のレバー・豚のハツ・豚足
  • イカ・タコ・赤貝

 

 

《 温性 》

  • 龍眼肉・ライチ
  • 豚のレバー
  • 赤貝

 

《 微温性 》

  • にんじん

 

《 涼性 》

  • ほうれん草

 

《 寒性 》

  • タコ

 

 

 

【 養血類   中薬 】

 

  • 当帰(とうき)
  • 熟地黄(じゅくじおう)
  • 何首烏(かしゅう)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 阿膠(あきょう)
  • 龍眼肉(りゅうがんにく)

 

 

《 温性 》

  • 当帰・龍眼肉

 

《 微温性 》

  • 熟地黄・何首烏

 

《 微寒 》

 

 

仙人問答

 

 

仙「養血類の食薬を使う時は、補気類の食薬と一緒に使うと良いな。」

ぺ「あ、そうか、気が血を生む、でしたっけ。」

仙「ふむ、『気生血』、『気は血の帥』、『血は気の母』、じゃ、。気はその働きで血を生じ、血流を率いて統率する、そして血は気を生じ、気を乗せて流れる、、。」

ぺ「気は血を率いて、血は気をのせて、、なんかロマンチック〜〜、、これが『気血同行』なんですね。だから、補気類が必要って事、、あ、でも滋陰類の食薬と一緒に使っても良いのですよね。」

仙「そうじゃ、『津血同源 』と言ってな、津液と血は同じ陰液に属し、互いに変化しあっておるのじゃ。」

ぺ「そっか、、その陰液である血が潤えば、貧血も改善され、乾燥も防げるので、お肌にも良いですね。」

仙「そうじゃな、そして血により精神を養い、安定させるのじゃ。」

ぺ「精神安定にも、、だから春先には養血類は大事なんですね。」

仙「ふむ、肝ウーッドの働きが安定するからのう。」

ぺ「肝ウーッドの為に、養血類は忘れずに、、ですネ。」

 

 

 

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!