薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

えごまを使って、咳、喘息に良い薬膳

  

    えごまは、ゴマじゃないよ

 

 

パラパラ

    パラパラ

 

ぺ「仙人、何をなさっているのですか?」

仙「えごまの種じゃ、、。」

ぺ「エゴマ、、。」

 

 

シャシャシャッ  

 

 

仙「弱火で乾煎りして、、すり鉢へ、。」

 

 

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ぺ「これが、えごまの種、。」

仙「そうじゃ、これをすり鉢で、する。」

 

 

ゴリゴリ

   ゴリゴリ

 

 

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ぺ「あー、いい匂い〜。」

仙「こうしてすり鉢ですれば、流行りのえごま油が、出てくる出てくる、。」

 

じわぁ〜

 

 

ぺ「あ、そう言えば『えごま油』、、人気有りますよね。」

仙「脳細胞を活性化させ、認知症生活習慣病にも良い、、と人気らしいのう。」

 

ササッ

  ササッ

 

 

仙「完成、豚コマと小松菜のえごま和え じゃ。」

 

 

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ぺ「わ、もう出来た、、。美味しそう〜。」

 

パクッ

ぺ「ん〜、さっぱり味で、美味しいー、でも、仙人、、ゴマっぽくないですね。」

 

仙「だから、言うておるじゃろ、えごまは、胡麻ではないぞ、えごまの種じゃ。」

ぺ「あ、そっか、、ゴマじゃない、胡麻じゃない、、。」

 

パクパク

   パクパク

 

 

 

豚コマと小松菜のえごま和え

材料(2人分)

豚コマ100g、小松菜1束、えごま大さじ1、みりん大さじ2/3、薄口醤油大さじ2/3

 

 

 

作り方

  1. 沸騰した湯に塩ひとつまみを入れて小松菜を茹で、冷水に取る。
  2. 同じ湯で豚コマを茹でる。
  3. 小松菜の水気を切って、2cmに切る。
  4. えごまを弱火でから炒りし、すり鉢でする。
  5. 4にみりん、醤油を入れて混ぜ、豚コマ、小松菜を入れて和える。

 

 

豚肉  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、鹹/ 脾、胃、腎

[働き]⑴滋陰潤燥 熱病による消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復

 

小松菜  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/肺、肝、胃、大腸

[働き]⑴養陰潤燥 腸燥便秘

    ⑵利肺止咳 風寒の咳、肺虚の喘息、咳

 

えごま

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾、胃

[働き]⑴止咳平喘 咳、喘息などの気の上逆、お腹の冷え

 

 

 

 

仙人問答

 

仙「『えごま』は、シソ科の植物じゃ、葉っぱは見た目もシソにそっくりじゃ。」

ぺ「あ、あの、プルコギとかに、ついてる、、エゴマのキムチとかも有りますよね。」

仙「それじゃ、。その種から摂ったのが『えごま油』じゃ、『シソ油』とも言われておるぞ。」

ぺ「へぇ、、シソ油ってエゴマ油の事なんだ、、。」

 

仙「ふむ、シソ油と言われておるものの殆どが『えごま油』じゃ。効能もシソの種の『蘇子』と似ておってな、咳や喘息に良いのじゃ。」

ぺ「『蘇子』って確か『止咳平喘類』でしたよね。『紫蘇の種』も『えごまの種』も咳に良い。」

仙「そう言うことじゃ。」

 

ぺ「『えごまの種』が手に入らなければ『えごま油』か『シソ油』で今日の薬膳を作れば良いですね。」 

仙「そうじゃのう、今日は豚肉、小松菜といった滋陰類、肺を潤す食薬と一緒に使ったのでな、この時期の咳や、喘息に良い薬膳というわけじゃ。」

ぺ「なるほど、、さすが仙人、、。」

 

仙「これからの時期に活躍する食薬じゃ、上手に取り入れたいものじゃのう。」

ぺ「はい、今日の薬膳、美味しかったし、、えごま&えごま油、取り入れます!」

 

仙「よし、ではわしは、ちと出かけてくる、、。」

 

ごそごそ

 

ぺ「今から、、、ですか?」

仙「今日は十五夜中秋の名月じゃ、美味しいお団子を道子さんとトッコちゃんにのう、、。」

 

ヒューン

 

ぺ「え?えっ? 美味しいお団子って、、まさか私が作っておいた、、。」

 

バタバタ

  キョロキョロ

ぺ「あーーー、無い、無いーーッ、 マスターに持って行こうと思って作ったのにーー、もう〜ーっ!! 」

 

 

 

 

*薬膳お月見団子はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

薬膳お月見団子はいかが?

 

    ウサギ団子で気陰を補う

 

 

トントン

    シュッシュッ

        とろ〜っ

 

 

ぺ「さ、この長芋を白玉粉に混ぜて、、。」

 

 

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長芋を入れて、白玉粉に長芋の水分がしみるまで待つ

 

 

ヒュヒューン

 

仙「 ぺんたんよ、何を作っておるのじゃ?」

ぺ「あ、仙人、お帰りなさい。もうすぐ十五夜だから、お団子を作ってみようかと、試作中です。」

仙「お月見団子か、、美味そうじゃのう、、。」

ぺ「はい、ちゃんと薬膳になる様に考えましたよ。」

仙「ほぉ、。」

ぺ「白玉粉に長芋をすりおろして入れたんです。」

仙「それは、良い!」

ぺ「そろそろ、、良いかなぁ、白玉粉が長芋の水分を吸った様だから、、。」

 

こねこね

    こねこね

 

ぽん ぽん ぽん

 

グツグツ

 

ぺ「よし、お団子が出来たから、あとは、お目目とお耳をくっつけて、、。」

 

ペタ ペタ

  ぴっ ぴっ

 

 

 

ぺ「やった、完成、、薬膳お月見団子  です。」

 

 

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仙「カワユイ、、」

ぺ「でしょ、。」

 

パクッ

 

仙「ウマイ。もちもちじゃ。長芋が入ってもちもち度がパワーアップしておる。」

 

ぺ「あ、あー、、、」

仙「なんじゃ、。」

ぺ「もう少し、、可愛いさを楽しんでから、、。」

 

パクッ

 

仙「きな粉にシナモンを入れたのじゃな、。」

ぺ「はい、体を温めるので、。」

仙「良いアイデアじゃ、香りも良いしのう。」

 

パクパク

 

仙「ぺんたん、」

ぺ「はい。」

仙「うさぎ、おかわり。」

ぺ「あーー、もう全部食べちゃったー、。」

 

 

 

薬膳お月見団子

材料(うさぎ4匹分)

白玉粉35g、長芋(すりおろし)50g、枸杞子8個、松の実8個、きな粉、シナモン少々、羅漢果糖又は甜菜糖少々

 

 

 

作り方

  1. 長芋をすりおろし、白玉粉に入れ、暫くおく。枸杞子は水で戻しておく。
  2. 長芋の水分が白玉粉に混ざったら、耳たぶぐらいの固さまでこねる。
  3. 2を4等分して、好きな形に丸め、沸騰した湯に入れて茹でる。
  4. 浮き上がってから1、2分茹で、冷水に取る。
  5. 水気を切って、枸杞子、松の実を飾る。
  6. きな粉にシナモン、羅漢果糖等を少々混ぜる。

 

 

白玉粉(もち米)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃、肺

[働き]⑴補中益気・健脾止瀉 脾胃虚弱の疲労、食少、めまい、下痢、頻尿

         ⑵固表止汗 肺気虚の自汗、風邪を引きやすい

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

きな粉(大豆)  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃、大腸

[働き]⑴健脾益胃 疲れ、消痩

         ⑵潤燥利尿 妊娠中毒症、むくみ

 

肉桂(シナモン)  温裏類

[性味/帰経 ]  大熱、辛、甘/腎、脾、肝、心

[働き]⑴補火助陽   脾腎陽虚の冷え、むくみ、勃起不全、生理不順、下痢、喘息、心悸、不眠

         ⑵温暖脾胃 脾胃虚寒の食欲低下、胃脘冷痛

         ⑶温通経脈    慢性の瘡瘍腫毒、閉経

         ⑷袪寒止痛     生理痛、関節・筋肉の寒湿痺痛

 

枸杞子  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎、肺

[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき

         ⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る。

         ⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息

 

松の実  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、肺、大腸

[働き]⑴養陰平肝 めまい、かゆみ

         ⑵潤肺止咳 肺燥の咳、皮膚乾燥

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「試作品が上手に出来たから、十五夜の日に又作って、里の皆さんに持って行こうっと。」

仙「それは良い考えじゃ。白玉粉には体表を守る衛気(えき)を強くする作用があるからのう。寒くなる時期、風邪予防になるぞ。」

ぺ「ふふ、このうさぎ団子、なかなか優秀でしょ。」

仙「そうじゃのう、体を温め、衛気を強化し、お目目とお耳の食薬で肺を潤し、咳にも効く。」

ぺ「ね、秋にぴったり。」

 

仙「あぁ、そうじゃ、ぺんたん、この前言っていたチェックシート、寄合所に置いて来たからのう。」

ぺ「あ、もう出来たのですね。ありがとうございます。」

 

仙「ところで、ぺんたんよ、、」

ぺ「はい。」

仙「うさぎのおかわり、きな粉たっぷりで、。」

ぺ「もうーッ!」

 

 

 *体表を守る衛気のお話はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

月刊仙人life 9月号 2017

 

  伝説の彼に出会った 9月

 

 

皆様、こんにちは、ぺんたんです。

 

キッチンに置いてあるココナッツオイルが、固まり始め、

そして私の周りでは、やたらと、咳だ、痰だ、、と言う人が増え始め、、

あぁ、秋だな、と感じる今日この頃、です。

 

そんな9月を振り返って、、。

 

  

 

センスを磨く

 

「あーー、あれ食べたい、これ食べたいーー。」

なんて台詞はもう当たり前のように毎日聞いてるわけです。

そして「あれ嫌ーい、これ嫌〜い。」なんて言う台詞も、、。

薬膳を始めてから「なるほどな」、、と思う事がたくさんあります。

 

・・例えば・・・

 

 ニキビいっぱい、吹き出物いっぱいで悩んでる彼女に

「キュウリとか、トマトとかが良いわよ。」と言ったら、

「えー、生野菜、無理〜〜、刺身かお寿司が好きー。」

指までパンパンにむくんでしまった彼女に

「トウモロコシとか、そら豆とか、大豆とか、おすすめ。」と言ったら

「あ、豆、嫌いなんでスゥ、、でも、お饅頭は好きだから、あんこはいっぱい食べますよー。」

 

確かに、必要な食薬が足りてないんだなぁって思います。だから、ニキビが出来たり、むくんだり、。

 

そして、「咳が〜〜〜」とほざいているのは、いくら言っても言うことを聞かないヘビースモーカー君。

さらに「痰が〜〜」と言っているのはスィーツ女子とスィーツ幼児、、。

これ、心配ですね。スィーツ女子はともかくとして、スィーツ幼児は、、危険です。スーパーでもコンビニでも余りにも手軽にスィーツが買えすぎる、、。

かぼちゃ、さつまいもなど、甘味のある食材でママの手作りスィーツなら良いと思うんですけどねー。

 

その一方で「無性に三つ葉が食べたくなる時が、、。」とか、

「やたら苦味のあるものが食べたくて、。」など、と言って見える方もあります。

きっと、この方達は、今の自分に必要な食薬を敏感にキャッチして見えるのだと思います。

 

自分にとって必要な食薬をキャッチするセンサー、、。

「必要なもの」なのか、単に「欲」なのか、、ここの見極めが肝心。

「すごーく甘いものが食べたくて〜、。」と言うのも、本当に体が疲れている場合と、スィーツの常習性がついてしまっている場合と、ふた通りある訳です。

 

さて、このセンサー、どうやって身につけているのかな?って考えてみたのですが、、

様々な人々を見て来て思うのは、やはり子供の頃からの育った環境がポイントの様な気がします。

あ、だからと言って、『必死に食育、完璧な環境作り〜』なんて、ストイック過ぎては逆効果、、忘れてはいけない『適当』の二文字です。

 

そして、、もう一つ、ここ肝腎、「病気にならない様にしよう、とする気構え。」 です。

病気にならない様に、と気を張って入れば、自ずと自分の五臓六腑の声に敏感になり、必要なものへのセンサーが働きます。これが、、未病。

 

*「仙人、未病を語る」は、こちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

でも、良い環境で育った人でも、大人になって、社会人になって、様々なストレスに振り回されているうちに、だんだんと、このセンサーが減ってしまったり、狂ってしまったり、失くしてしまったり、、

「ストレス解消!!」なんて言いながら、タバコ、アルコール、スィーツの常習生がついてしまう、。

社会人4年目のヘビースモーカー君も言うわけですよ、

「あれ、おっかしいなぁ、、。10代の頃は、タバコなんか吸わなくても、なんの問題もなく生きてたのに、。もうタバコ無しじゃ、仕事、やってられない、、。」

 

ストレス、、この邪気は手強いですよ。

 

 

 

 

 

 

ぺんたん、社会見学に行く

 

 さて、行楽の秋真っ只中、、。

私も社会見学に行って参りましたので、そのご報告です。

 

行き先は、岐阜県関市「内藤記念 くすり博物館」です。

 

 

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エーザイの工場の隣にあって、とても綺麗な建物です。

 

 

この建物の前は、薬草園になっていて、色々な薬草が植えられています。

 

 

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ほぼ、雑草にしか見えない様なものばかりです。

 

 

 

 

さて、館内に入ると、

 

 

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そしていざ、展示室へ、、。

 

 

そこで出会ったのが彼、伝説の彼、、この人!

 

 

じゃん!

 

 

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あの、伝説の皇帝「神農」です。

1日に72回の毒にあたり、それを茶によって解毒し、茶の解毒作用を発見したという、食療の始まり、、の、『彼』です。

 

 

*詳しくはこちら↓

senninlife.hatenablog.com

 

 

神農は2本の角があり、手には薬草、服装は植物をまとっているそうです。

 

 

 

 

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『神農本草経』は、中国で最初に出版された薬学の専門書です。

今の薬膳学の元になっている、それはそれは大事な書であります。

 

 

 

 

それから、こんな人にもお会いしました。

 

 

じゃん!

 

 

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え、誰って?

 

 

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やはり枇杷葉は、昔から大事な食薬だったのです。それに、なかなかのイケメン、、。

 

 

 

 

でも、メンズの写真ばっかりじゃ、、苦情が来そうなので、

今度は素敵な彼女、

 

じゃん!

 

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この彼女は・・・

 

 

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あなたを解毒します

 

 

 

 

そして、有り難い養生のお言葉の数々 by杉田玄白

 

 

じゃん!

 

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中国医学の伝来から始まり、薬草を使った本草学 (これが今の薬膳学の元)、そしてオランダ医学からドイツ医学へと、、日本の医学、薬学の移り変わりをとてもわかりやすく、親しみやすく、展示してあり、大変楽しませて頂きました。

 

 

 

最後に私が1番気に入った人、、?

 

じゃん!

 

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経絡人形、、これ、欲しい〜〜。

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

去年のローゼルから採った種を蒔いておいたら、こんな綺麗な花が咲きました。

 

 

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ローゼルの花

 

 このローゼルの花が終わり、額のところに種が出来るのです。

 

 

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ローゼルの花の終わりと、散った後の額
私達が食用ハイビスカスとして食べているのは、この額の部分。
まだ小さいので、種が出来て大きくなるまで、じっと待ちます。



 

 

  編集後記

 

 

今月は「塩麹」の紹介が出来たので、私としては大変満足、、。

これで、大きい顔をして塩麹を使った料理をアップ出来ると、ニンマリ、、です。

 

さて、今月はまた、はてなブログさんが「秋の味覚」で、私の記事を取りあげて下さり、大変感謝しております。

 

* 取りあげて頂いた「梨とゆで卵のサラダ」 はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

と言う事で、今月も訪れてくださった皆様、新しく読者になって下さった皆様、スター、コメント、ブクマをして下さった皆様、本当にありがとうございます。

 

10月、、いよいよ待ちに待った『F1日本グランプリ

鈴鹿に行って来まーーーす  (^^)v

 

 

 

 

血流を良くするイワシの薬膳

  

    カレー味だよ

 

 

 ヒヤン 

    ヒヤヒヤん

 

ぺ「ウッ、流石に秋らしく、、と言うか、、朝晩はひんやりするわね。」

 

もこもこ

  もこもこ

 

ぺ「??ぬいぐるみが歩いてる?」

 

トコトコ

 

ぺ「あの、、こんにちは、。」

里の人「あら、ぺんたんさん、お久しぶり、、。」

ぺ「随分、着込んで見えますね〜。」

里「あら、恥ずかしい、、。私、血流が悪いみたいで、ちょっと気温が下がって来るともう、、手足は冷えるし、肩凝りもひどくてね、、。」

ぺ「そう言えば、顔色も良くないですね。」

里「少しでも運動した方がいいかと思って、スーパーなぎさまで歩いて行って来たところなの。」

ぺ「それは、いい事ですね。」

里「あ、そうだ、、今イワシを買って来たんだけど、、これで何か薬膳作れるかしら?」

ぺ「はい、もちろん、血流を良くする薬膳、作りますよ。」

 

 

ガラガラっ

 

ぺ「頭を取って、手開きにして、、。」

 

トントン

  ササッ

 

  パッパ

      ジューッッ

 

 

 

 

ぺ「はい、完成、イワシのカレーソテー です。」

 

 

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里「あー、カレーのいい匂い〜。」

ぺ「はい、カレー粉は、薬膳では姜黄(きょうおう)と言って、血の巡りを良くする中薬なんです。五十肩なんかにも良いんですよ。」

里「まあ、そうなの、、。」

ぺ「体を温めるイワシ、パプリカと一緒に使ったので、これで少しは冷えも改善されると思います。」

里「ありがとう、ぺんたんさん、これ、頂いて帰って、家族で食べるわね。」

 

ごそごそ

 

ぺ「あ、はい、、どうぞ。」

 

 

 

イワシのカレーソテー

材料(2人分)

イワシ(小)4〜6尾、パプリカ2色各1/4個、ピーマン1/2個、カレー粉大さじ1/2、ニンニク1片、塩胡椒、オリーブ油

 

 

 

作り方

  1. イワシは頭と内臓を取り、手開きにし、キッチンペーパー等で水気を切る。
  2. 1のイワシに軽く塩胡椒し、カレー粉をまぶす。
  3. ピーマン、パプリカは細切り、ニンニクは薄切りにする。
  4. フライパンにオリーブ油を入れ熱し、イワシを皮の方から焼き、裏側も焼いて、取り出す。
  5. 4のフライパンにオリーブ油を入れ、ニンニクを入れて香りを出し、ピーマン、パプリカを炒め、塩で味を整える。

 

 

いわし  補気

[性味/帰経 ]  温、甘/ 脾

[働き]⑴補益気血  気血虚弱、息切れ、めまい、むくみ

 

パプリカ&ピーマン 温裏類

[性味/帰経 ]  熱、辛/心、 脾

[働き]⑴温中散寒 脾胃虚寒による脘腹冷痛、嘔吐下痢

    ⑵開胃消食 食欲不振、消化不良

 

姜黄(きょうおう、カレー) 活血化瘀類(かっけつかおるい)

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴破血去瘀 気滞血瘀による胸腹脇の痛み、生理不順、閉経、五十肩

    ⑵行気止痛 胸脇の痛み、胃痛、リウマチ、生理痛、外傷損傷

 

大蒜(ニンニク) 外用類・その他

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、大腸

[働き]⑴健胃止痢 食欲不振、消化不良、下痢

       ⑵殺虫 寄生虫、条虫、回虫

          ⑶辛温散寒  冬の風邪

          ⑷解毒消腫(外用)  瘡瘍腫毒の初期、皮膚炎

          ⑸排膿止痒(外用)  痒み、化膿症

 

 

 

 

仙人問答

 

パクパク

   ムシャムシャ

 

仙「いわしのカレーソテー、美味いのう、。」

ぺ「朝晩、冷えて来ましたから、体を温める薬膳が必要になって来ますね。」

仙「ふむ、イワシやアジ、鮭は体を温めるから、血流の悪い人には良いのう。」

 

ぺ「血流が悪いと、顔色も悪くなりますね。」

仙「ふむ、中医学では血流が悪くなって出来る血の塊を瘀血(おけつ)と、言うのじゃ。」

ぺ「瘀血、、。」

 

仙「瘀血の症状は、塊が出来たり、出血したり、疼痛が起こったり、青黒いあざが出来たり、、するのじゃ。」

ぺ「そんな症状が、、。」

 

仙「生理痛がひどかったり、経血に塊が混じっていたり、経血の色が黒っぽい人は要注意じゃ。」

ぺ「じゃあ、今日の里の人も瘀血かも知れませんね、、。」

 

仙「そうじゃのう、、里の皆の体質等も調べてみると良いのう、、。」

ぺ「体質、、、。」

 

仙「よし、わしが体質のチェックシートを作ってやろう。」

ぺ「わ、それ、良いです、、。」

 

仙「まずは、、好き嫌いからじゃな、、。」

 

サラサラ

    サラサラサラ

 

 

 

空咳、喉の渇きに、このマリネ

  

    洋梨とアスパラで潤いを

 

 

  そよそよ〜

 

トコトコ

ぺ「あー気持ちの良い風だわ〜。」

 

トコトコ

ぺ「秋はお散歩も楽しい〜。」

 

コホコホ

コホンコホン

 

ぺ「ん?どこかで咳、、誰かの咳、、。」

 

キョロキョロ

 

ぺ「発見!」

 

トットトット

 タタタターー

 

 

ぺ「新人君、、元気?」

新「あ、ぺんたんさん、、こんにちは。」

ぺ「どうしたの?咳が出てたわよ。」

新「あ、はい、このところ空気が乾燥してきたせいか、空咳が、、。」

ぺ「そうね、秋だから、、喉は?」

新「はぁ、、喉は渇きますねー、水分補給はしっかりしてるんですけど、。」

ぺ「わかった、行こう。」

 

タタタター

新「あ、ぺんたんさーん。もう走るの速いなぁ〜〜。」

 

 

ガラガラっ

 

 

トントン

   トントン

 

くるくる

   混ぜ混ぜ

 

ぺ「よしっ。」

 

 

新「ハァハァ、、やっと着きました。」

 

ぺ「遅いなぁ、、でもその間に、もう出来てるわよ、これ。」 

 

 

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塩麹、レモン、蜂蜜、タイムを入れてマリネする
 

 

新「わ、これ、何ですか?」

ぺ「洋梨とアスパラガス、トマトのマリネよ。」

新「美味しそうですねー。」

 

ぺ「今、漬け込んだところだから、持って帰って2,3時間冷蔵庫に入れておいて、それから食べてね。」

新「はい、ありがとうございます。」

 

ぺ「これはね、空咳や喉の渇きに良い薬膳なのよ。」

新「へぇ、、これが、。」

ぺ「梨とアスパラガス、トマト、蜂蜜の組み合わせが良いのよ。」

新「そうなんですか、、。」

 

ぺ「自分で作るのが面倒なら、梨に蜂蜜をかけて食べるだけでも空咳や渇きに効果があるから、。」

新「あ、それぐらいなら出来そうです。」

ぺ「作ったばかりのドライタイムも入れてあるから、ね。」

新「はい、ありがとうございます。」 

 

 

 

洋梨とアスパラガスの潤いのマリネ

材料(2人分)

洋梨1/2個、トマト(小)1個、アスパラガス2本、塩麹小さじ1、蜂蜜小さじ1、レモンスライス2枚、ドライタイム少々

 

 

 

作り方

  1. 沸騰した湯に塩ひとつまみを入れてアスパラガスをサッと茹で、冷水に取り、水気を切って斜め切りにする。
  2. トマトはくし切り、洋梨は皮をむいて薄切りにする。
  3. レモンスライスは適当な大きさに切る。
  4. ボウルに洋梨とアスパラガス、塩麹、蜂蜜、レモンスライス、ドライタイムを入れて和え、タッパー等に入れ替えて、トマトを加えそーっと混ぜ、冷蔵庫で2〜3時間寝かせる。
  5. 常温に戻して、頂く。

 

 

洋梨 止咳平喘類(しがいへいぜんるい)

[性味/帰経 ] 涼、甘、微酸/肺、胃

[働き]⑴清熱化痰・生津潤燥 煩熱口渇、消渇、痰熱の咳、喀血

 

アスパラガス  滋陰類

[性味/帰経 ]  微温、甘、苦/肺、心、肝、腎

[働き]⑴滋陰生津止渇  発熱、喉の渇き、便秘

         ⑵潤燥止咳  空咳、痰、結核の咳、肺膿

         ⑶殺虫止痒  皮膚の痒み、乾癬

 

トマト         清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  微寒、甘/ 肝、脾、胃

[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇

         ⑵健胃消食 食欲不振、消化不良

 

蜂蜜  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

    ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

    ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

         ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

タイム

[性味/帰経 ] 温、辛、苦/ 

[働き] 抗菌、殺菌、抗ウィルス、咳、痰、喉の炎症、消化不良

 

 

 

仙人問答

 

 

 ぺ「と言う訳で、これ 洋梨とアスパラガスの潤いのマリネ です。」

 

 

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仙「おぉ美味そうじゃ。」

 

パク

パクパク

 

仙「うむ、美味い、塩麹で甘みが増した洋梨、それに蜂蜜が混ざって、とろっと甘い。」

ぺ「トマトの塩麹加減も良いですよねー。」

仙「そうじゃ、酸味、鹹味、甘味が、上手〜く混ざり合っておるのう。」

 

ぺ「たしか、、梨と蜂蜜って相性が良いんですよね。」

仙「ふむ、陰虚肺燥の空咳、喉の乾燥に良いのじゃ。」

ぺ「アスパラガスやトマトも、。」

仙「アスパラガスやトマトは津液を生む食薬じゃからのう、あとこれに百合根を加えれば、更にパワーアップした薬膳になる。」

ぺ「なるほど、、。」

 

仙「しかし梨は体を冷やすのでのう、脾虚で下痢気味の場合は注意が必要じゃ。」

ぺ「はい、冷やし過ぎないよう、温性のタイムも入れてみました。」

仙「ふむ、梨をコンポートにするのも良いが、温性のタイムを少量加える事も良い事じゃ。」

ぺ「はい、出来たてのドライタイム、です。」

仙「良い香りじゃのう〜〜」

 

 ほわわわ〜〜ん

 

 

*「ドライハーブを作ろう」は、こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

気を補う大棗(なつめ)のお粥

 

   虚弱体質、疲れやすい方に

 

 

ぐぃ〜

 パッ

 

キョロキョロ

   キョロキョロ

 

ぺ「ふふ、、光ってる光ってる、、『秘伝の書』、、最新号、、。」

 

パラパラ

ぺ「へへ、ちょっとは読めるようになって来たわよ『秘伝の書』、。」

 

ジーッ

ぺ「ふんふん、、そうね、やはりこれだわ、なつめ、、。」

 

  パタン

 

 

ぐぃ〜

 

 

ぺ「あ、そうだ!」

 

ごそごそ

     パシャッ

 

 

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左がナツメヤシ(デーツ)、右がなつめ(大棗)

 

 

仙「何をしておるのじゃ。ぺんたん、、。」

ぺ「はい、今、ナツメヤシとなつめの写真を撮って、、。」

仙「なぜじゃ?」

 

ぺ「あ、だってこの二つ、、そっくりでしょ。見た目もそっくり、名前もそっくり、、。紛らわしい、。」

仙「ふむ、そう言えばそうじゃのう。」

 

ぺ「今日はなつめを使った薬膳を作ろうと思うんですけど、その前に、皆が間違えないように、と思って。」

仙「それは親切な事よのう。」

 

ぺ「へへ、、実は、私、、薬膳を始めたばっかりの頃、、やってしまったんです。」

仙「何を?」

ぺ「ナツメヤシをなつめだと思って、、ナツメヤシで薬膳酒、作っちゃったんです。」

仙「ウハハハハー、ぺんたんらしいのう〜。」

ぺ「もう、仙人、笑わないでくださいよー。」

仙「まあ、ナツメヤシも栄養豊富じゃから、問題ないがのう。で、、今日はなつめで、どう言う薬膳を作るのじゃ?」

 

ぺ「あ、はい。『秘伝の書』最新号に載っていた、なつめの薬膳粥、です。、」

仙「おぉそれはまた、薬膳らしい、さすが『秘伝の書』じゃ。」

ぺ「秋分の日も過ぎましたからね、『気』を、『陽』を補う薬膳をね。」

 

シャッシャッ

  グツグツ

     スリスリ

       トントン

 

 

ぺ「はい、出来ました。なつめと長芋のお粥 です。」

 

 

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 仙「おぉ、綺麗なお粥じゃ、、秋は肺に帰経する白い食薬が良いからのう〜。」

 

ズズッ

   パクパク

 

仙「ふむ、優しい味よのう、、。長芋がとろっとして、なつめは甘くて、、癒されるのう。」

 

ズズッ

 

ぺ「ほんと、お腹に優しい、、ですね。」

仙「長芋はもちろん、山芋でも良いが、こうしてすりおろして粥に入れるのも、美味いのう。」

ぺ「でしょ、でしょ、、。普通は角切りにして入れるんですけど、今日はすりおろしてみたんです。」

仙「ふむ、良いアイデアじゃ。」

 

パクパク

   ズズズッ

 

 

 

なつめと長芋のお粥

材料(2人分)

うるち米60g、長芋60g、なつめ(大棗)4個、ネギ少々

 

 

作り方

  1. お米は洗ってざるにあげておく。
  2. 土鍋に分量の水を入れて火にかけ、沸騰したらお米となつめを入れて蓋をして弱火にし、吹きこぼれないように30分ほど炊く。
  3. 長芋は皮をむき、すりおろす。ネギは小口切りにする。
  4. 2が炊き上がったら火を止め、長芋とネギを入れて2、3分蒸らす。

 

 

 

 

うるち米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

大棗(たいそう)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい

 ⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ

 ⑶緩和薬

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

   ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

   ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

  

 

 

 

仙人問答

 

 

仙「ところでぺんたん、『秘伝の書』には、この薬膳は何に良い薬膳と書いてあったのじゃ?」

ぺ「え?」

仙「立法とか症の名前じゃ、。」

ぺ「あ、ハハハー、まだそこまでは読み取れなくて〜、、。写真だけ見て、美味しそう〜って。」

仙「全く、、。」

ぺ「あ、でも、補気、、の薬膳ですよ、『フラフラくたくた補気ッチャえー!』の、。」

仙「確かにそうじゃ。お年寄りや、虚弱体質、疲れ気味な時、また、栄養不良や貧血にも良いな。」

ぺ「そっか、なつめは、『気』だけでなく『血』も補ってくれるんでしたね。」

仙「そうじゃ、体力の衰えを感じたら、毎日なつめを食すると良いぞ。もちろん、なつめ酒も良い。」

ぺ「はい。なつめ酒は、甘みもあって飲みやすいですしねー。」

 

仙「そう言えば、ぺんたんの頭の上にも『なつめ』がのっておるのう。」

ぺ「え?あ、あぁ、私のアイコン、、そうですよ、頭の上に『なつめ』をのせたので、サザエさんみたいになっちゃいました、ハハ、、。私の顔は、食薬で出来てるんです♡」

 

 

 

*『ぺんたんの顔は食薬は出来ている』は、こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

 

*『なつめ酒』の作り方は、こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

ドライハーブを作ろう

 

  香りは、鬱も湿もやっつけます

 

 

 ガサガサ

   サッサ

 

ウィーンウィーン

 

仙「なんじゃ、ぺんたん、、祝日だというのに、騒がしいのう。」

ぺ「あ、仙人、干しておいた青シソを、、コードレスのBOSCHで、、細かくしてるんです。」

仙「そうか、今年も青シソは大量に育っておったからのう。」

ぺ「はい、お陰で、青シソ酒は、ホワイトリカーとブランデーと2種類作りましたよ。」

 

 

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*青しそ酒の作り方はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

仙「それで今度は乾燥青シソ、と言う訳か、、。」

ぺ「はい、大葉はスーパーでは1年中売っていますが、庭のシソはもう枯れて行きますからね。花が咲く前に収穫するのが良いんです。」

仙「ふむ、1年草の青シソやバジルはこうしてドライハーブにしておくと便利じゃな。」

ぺ「はい、青しそはこれから冬に向けても活躍しますし、。」

仙「そうじゃ、紫蘇茶は冬の大事な薬膳茶じゃ、風寒邪気をやっつけねばのう。」

ぺ「はい。こうしてドライ青しそを作って、冬支度です。」

 

仙「あぁ、しかしぺんたんよ、バジルを全部収穫してはならぬぞ。」

ぺ「わかってますよ、仙人、幾つかはちゃんと花を咲かせて種を摂ります、来年用にね。」

仙「良し良し、紫蘇は、自然に種が落ちて来年も育つしな、、。しかし、種が出来たら採って干しておいても良いのじゃぞ。」

ぺ「え、そうなんですか?」

仙「ふむ、紫蘇の種は『蘇子』と言って、止咳平喘類の中薬じゃ。」

ぺ「あ、そうなんだー。」

 

 

 

パシャッ

 

 ぺ「ついでに、その他のドライハーブの写真も撮っておこうっと。」

 

 

ドライハーブ

 

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瓶 : 向かって左から、青しそ・タイム・バジル・オレガノ

お皿 : 青しそ・セージ・オレガノ

 

 

 

仙「どれも緑色で、同じに見えるのう。」

ぺ「仙人、、匂いは全然違いますよ。」

 

クンクン

  クンクン

 

仙「おー、どれも良い香りじゃ。薬膳では、香りのあるものは、湿や鬱を退治すると言われておるからのう、、。」

ぺ「はい、これ以外にも沢山作りました。ミント、レモングラスレモンバームローズマリー月桃、どくだみ、枇杷葉、。」

 

仙「乾燥させた方が香りが良くなるものもあるからのう。楽しみじゃな。」

ぺ「はい、ドライハーブ達は薬膳料理はもちろん、薬膳茶、入浴剤、それから防虫剤や匂い袋にと大活躍!です。」

仙「ふむ、ハーブビネガーやハーブオイルにも出来るしな。」

 

 

*かぼちゃのローズマリーソテー は、こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

ぺ「あ、そう言えば、里の皆さんにも作って頂くように言った事がありましたね。」

仙「そうじゃったな、皆、作ったのかのう?」

ぺ「はい、今度見てきますね。どちらにしても、里でも青シソはあちこちで見かけましたから、皆さんに干して冬の薬膳茶、スープ等で使って頂くように伝えてきます。」

 

 *体表の邪気を追い払う食薬 はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

【 ドライハーブ 】

  1. ハーブ類はサッと洗う。
  2. 直射日光を避けて陰干しする。
  3. バジル等は束ねて逆さにして吊るすか、葉を取って野菜干しのネットなどに入れても良い。
  4. 1週間ほどしっかり乾燥させて、保存瓶に入れる(乾燥剤も)。

 

 

*乾燥紫蘇を使った「冬風邪の薬膳スープ」はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

【 ハーブ 効能 】

  • ローズマリー   : 記憶力、集中力、血流促進、抗酸化作用
  • オレガノ          :  消化促進、疲労回復、鎮静、咳。
  • タイム              :  抗菌、殺菌、抗ウィルス、咳、痰、精神不安
  • バジル              :  便秘、皮膚のかゆみ、冷え、鎮静
  • セージ              :  抗菌、抗ウィルス、収斂、制汗、更年期

 

紫蘇  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾

[働き]⑴発表散寒 風寒表証の発汗、解熱、咳

    ⑵行気寛中 脾胃気滞の胸悶、嘔吐

    ⑶解魚蟹毒 蟹、海老、魚介類の中毒

 

薄荷(ミント)  辛涼解表類

[性味/帰経 ]  涼、辛/ 肝、肺

[働き]⑴疎風清熱 発熱、頭痛、無汗

         ⑵清利頭目 目の充血

         ⑶宣毒透疹 麻疹の透発が不十分な時

         ⑷疎肝解鬱 肝気鬱結の胸脇脹痛、ため息

 

 

 

ぺ「あ、仙人、今日は『秋分の日』でしたね。」

仙「陰陽転化の日じゃ。陽が減って行き、陰が増えてくる。陽を補う薬膳が必要になってくるのう。」

ぺ「ふふ、やっぱ紫蘇やバジル、お役立ちですね〜。」

 

 

秋分の日のお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!