薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

月刊仙人life 11月号 2017

 

     木の葉舞う11月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

すっかり寒くなって、、慌ててブーツを出しました。

ブーツ、ダウンコート、マフラー、手袋、、

冬のアイテムを出し終えて、ほっとひと息、みかんに手を伸ばします。

 

そんな11月を振り返りながら

 

 

 

 

 

料理の始まり

 

 誰かのインタビューだったり、誰かのブログだったり、、色々な所で「私、料理、始めました。」という言葉を耳にしたり、目にしたりします。初めてこの言葉を聞いた時、とても違和感がありました。料理って、、始めるもの?なの??

じゃ、私は?

 

商売屋だった我が家では、母は毎日忙しく働きながら、その合間に食事を作っていました。家族と従業員の分、その横で私も母のお手伝いをするわけです。忙しい母ですから、私に料理を教えている暇などはありません。母に言われたように材料を洗ったり、刻んだり、。グツグツと音を立てている鍋に母がなんらかの調味料をいれると、お鍋から漂ってくる匂いも変わってきます。

小学生だった私のこれが日常、母が忙しくて仕事から離れられない時は、私一人で作ります。正確な作り方は分かりません。でも、ゴールは分かっています。母が作ったあの味、音や匂いや舌、五感で覚えた「あの味」です。材料を刻み、鍋に入れ、これぐらいの時間だったよな、と調味料を入れ、何度も味見をし、ただひたすら、「あの味」をめざす、、。

 

そうです、私にとって料理は始めるものではなくて、生活そのものだったのです。

少し慣れてくれば、冷蔵庫にあるものを駆使して自由に作る。

当然レシピなどを見ることはなく、計量カップや計量スプーンのお世話になることもなく、、。

中学に入って、友人達がクッキーやケーキなどのお菓子作りを始めた時には、「あ、無理、計量しなきゃ作れないものなんて、私、全然向いてない。」と何の興味も示さず、バレンタインのチョコレート作りももちろんスルー、でも「調理実習だけは私に任せて!」という学生時代を過ごしたわけです。

 

 

 

レシピ通りに作る

 

こんな風に育ってしまえば、当然の事ながら、人様のレシピを見て「きちんとその通りに作る」などという感覚はなく、レシピを見ても、相変わらず自由気ままにアレンジざんまい、。

ところが・・・

 「薬膳料理は普通の料理とは違います。薬膳処方と言う目的を持って作る料理です。食材それぞれに意味があります。勝手に変えない!」という先生のお言葉の元、とにかく、どんな簡単な物でも、ややこしい物でもレシピ通りに作る!という事を繰り返しました。

レシピは簡単でも、計量は面倒くさい、、でも、薬膳独特の食薬の五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を生かした調味料の少ない「あの味」を知る為には、と、一品でも手に入らない材料があればその薬膳を作るのを諦め、必死に中薬を探し求め、手に入る食薬・中薬を使って、いくつもいくつもレシピ通りに薬膳を作る日々でした。

 

そのかいあって、今こうして私は、自分で考えた薬膳を作り、レシピまで書いているのです。ヒェーースゴイ!と思うわけですよ。

だって、大さじ1とか、2カップとか、、書いてるんですよ、、五感だけが頼りの料理を積み重ねて来たこの私が、、出来れば全て「〜適宜」と書きたいこの私が、、です。

 

そして、250以上の薬膳を作ってみて、、反省したんです、、私、、。

レシピには作る人の想像力や、何度も作り直した歴史や、健康への知識的配慮や、色々なものが込められてるんだなぁって、、。

美味しい所だけ真似をしてあとは勝手気ままに変えたい放題、、こんな失礼な事はない、、と。

プロだろうがアマだろうが、誰かのレシピを見て作ってみたいと思ったなら、まず作った方への敬意を表して、きちんとその通りに作るべきなんだ、と、、。

 

これが、沢山の薬膳料理を考え、作り、レシピを書いてみて初めて分かった事、学んだ事。私、ひとつ成長したでしょうか?

 

更に雑誌などに料理の記事を掲載する際には、そのレシピ通り作って上手にその料理が再現出来るかどうか、何度も試す編集者達の労力も含まれているようです。まさに校閲ガール!

 

音楽が好きな私はこんな風にも思っています。

レシピは楽譜、誰かがひらめいて作曲し、書き残した楽譜。

だからまず、どんな曲なのか、楽譜通りに演奏してみる。自分の技量が足らなければ楽譜通りに演奏する事もままならない、、。

そしてその曲を気に入ってアレンジをするなら、例えばオーケストラ曲をピアノソロにアレンジするように、例えば唱歌をサンバにアレンジするように、 正面から、楽しんで、真剣にアレンジをする。

サビの部分だけ頂いてきて〜と言うのはアレンジではないですもんね、、。

 

 

日々、色々なアイデアを生み出し、研鑽を積みながら、レシピを提供して下さる料理人の皆様に敬意を表して・・・

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

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枇杷の花

 

 今年も枇杷の花が咲きました。

しかも、去年よりずっとずっと、沢山咲いてます。

去年、初めて花が咲き、初収穫出来た枇杷、、。

今年はいくつ収穫できるのか、、とっても楽しみ・・・

 って、結局、花より実を待っている訳です(笑)

 

 

 

 

 

  編集後記

 

「カバーズ」と言う音楽番組が好きで、欠かさず見ています。今は月1回の放送になってしまいましたが、色々な、と言ってもやたらおじ様ミュージシャンが多いのですが、自分の持ち歌ではなくて、他のアーティストの歌をカバーして歌う、と言う番組です。

原曲のまま歌うも良し、アレンジを加えて歌うも良し、カバーの仕方は歌い手任せです。

11月のゲストは矢野顕子さん。完全にピアノと一体化した彼女の歌には猫までもが歌い出し ♪♪〜

もはやカバーと言うジャンルを超えているような気もするのですが、、やはり、そこにちゃんと原曲は存在しているのです。

 

今月も訪れてくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、コメント、ブクマ、スターをくださった皆様、本当にありがとうございます。

皆様から沢山のパワーを頂いて、、さぁ、12月、、師走がやって来ます。

師が走るなら、取り敢えず、私も一緒に走ってみまーーーーーす(笑)

陰虚体質の方にオススメの食薬

 

   陰液を潤す

 

 

 チュンチュン

          ポカポカ

 

 

ぺ「うふふ、肝腎3部作「イカ飯」「牡蠣スープ」「黒ごま茶」の売り上げもバッチリ!ようし、いよいよ陰虚体質について書くぞッ。」

 

サラサラ

   サラサラ

 

 

仙「ぺんたんよ、陰虚体質に 良いおやつは、これじゃ。」

 

ぽん 

 

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陰液を潤す キウイヨーグルト

 


ぺ「あ、仙人、ありがとう〜。わぁ、キウイヨーグルト、枸杞子付き、、小春日和にぴったりのおやつ、頂きまーす。」

パク

 

仙「陰虚について、上手く書けておるかのう?」

ぺ「はい、そうなんですよね〜、中医学を知らない人には陰虚ってなんとなく分かりにくい気がして、、。」

仙「そうか?」

ぺ「はい、気虚って言うと気が不足してるんだーって思うし、陽虚って言うと陽が足らないから冷えるのかなぁって思うし、血虚って言うと血が不足してるから貧血になりやすいかなぁって思うんですけど、陰虚って、、??って言う感じです。」

仙「ふむ、以前陰虚について話した時の、あの図を貼っておくと良いな。」

ぺ「あ、そっか、そうですね。

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平和体質・陽虚体質・陰虚体質

 

 

 

 

仙「そうじゃ、この図じゃ。陰虚とは、臓腑の機能が低下し、陰液が足らなくなる、と言う事じゃったな。」

ぺ「はい、。」

仙「陰液とは、津液・精・血の事じゃ。」

ぺ「はい、津液(しんえき)は、体内の正常な水分の事で、、精は全ての陰陽の元になる腎精、ですね。」

仙「その通り、その津液や血、腎精が不足して陰虚になるので、この図の通り、陰虚になると一見『陽』が多いように見えてしまうのじゃ。」

ぺ「はい、それで、微熱や、ほてり、喉が乾く、などの症状が出てくるのですね。」

 

仙「ふむ、そう言う事じゃ。陰虚体質になる原因としては、先天的な腎精不足であったり、虚弱体質、また、塩辛い物を好んで食べたり、食べ物の過食、或いは温熱の性質を持つ薬の服用、過労、ストレス、慢性病、老化、房事過多などじゃな。」

ぺ「房事過多?」

仙「精液も陰液じゃからな。」

ぺ「あ、房事ってそう言う事、。」

 

 

 

*体の陰陽バランスのお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

陰虚体質 》

 

【 オススメの食薬 】

 

【 オススメの中薬 】

  • 女貞子、黄精、山茱萸
  • 玉竹、五味子
  • 枸杞子
  • 麦門冬、天門冬
  • 沙参、百合
  • 亀板

 

【 オススメの漢方薬

  • 百合固金湯
  • 天王補心丸
  • 六味丸
  • 一貫煎

 

【 注意するもの 】

  • ネギ、生姜、ニンニク
  • ニラ、らっきょう、
  • 唐辛子、肉桂、乾姜、胡椒
  • 鶏肉、羊肉

 

注意する事 】

  • 競争を避ける
  • 房事を控える
  • 安静を心がける
  • 夏、秋に注意する
  • 穏やかな運動、気功、太極拳が良い

 

【 オススメの薬膳 】(リンクが貼ってあります)

 

 

【 オススメのドリンク&薬膳茶】

 

 

 【 オススメの薬膳酒 】

 

 

 

 

 

陰虚体質の症状についてはこちら 

 

senninlife.hatenablog.com

  

 

 

 

 *滋陰類の食薬はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*養血類の食薬はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

 仙人問答

 

 

ぺ「仙人、陰虚体質の方はやはり滋陰類の食薬・中薬を中心に考えるのですよね。」

仙「そうじゃ、しかし、血も陰液であるのでな、養血類の食薬も必要じゃ。さらに、内熱の症状が出て来るので、りんご、梨、キウイ、バナナ、豆腐、カニと言った清熱類の食薬も必要じゃ。」

ぺ「はい、注意する食薬は、津液を消耗しやすい香辛料や、発汗作用のあるネギや生姜、、などですね。」

仙「ふむ、激辛ものや、塩辛い物は厳禁じゃな。」

 

ぺ「陰虚体質の事を書く前に、しっかりと肝腎3部作の薬膳を作りましたが、。」

仙「どれも大変重要な薬膳じゃ。陰虚体質が酷くなって現れる陰虚証は、気虚血虚を伴って現れる事が多い病証じゃからな。」

ぺ「そっか、津血同源・精血同源・精津同源、、でしたよね。」

仙「そうじゃ、そして『気生血』気が血を生む。」

ぺ「だから、陰虚になると、血虚気虚を伴ってる場合が多い、、。」

仙「ふむ、故に陰虚証は進展すると陽虚ともなり、陰陽両虚となる事もある。そして又、巡りを悪くして内風・気滞・血瘀・水停などに変化する事もあるので、十分に気をつけなければならない証なのじゃ。」

ぺ「うわっ、、陰虚って、、怖いんですね。」

仙「そうじゃ。陰虚体質の人は涼性・平性、甘味・鹹味・酸味の食薬を中心に、肝・腎・心・肺・胃・大腸を労わる事が大切じゃ。」

 

ぺ「はい! ところで仙人、これで『気虚体質』『陽虚体質』『血虚体質』『陰虚体質』の4つを書き終えました。」

仙「ふむ、『虚』の体質を全て書き終えた訳じゃのう。」

ぺ「はい、あとは、、。」

仙「あとは、陽盛体質以外は、『巡り』が重要になって来る体質じゃ。又、ボチボチと、な。」

ぺ「はい。」

 

 

 

 

 

 

*「その他の体質のお話」はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

  

 

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*2018「薬膳酒ワークショップ開催」のお知らせ

 

tabica.jp

黒ごまで冬の養生茶

 

   肝腎を潤す薬膳茶

 

 

♪  ♪ 〜〜

 

マスター「仙人社にお越しの皆さま、御参拝の後のひと時、薬膳カフェでくつろいで行かれませんか?モミジも真っ赤に色づき、イチョウは鮮やかな黄金となり、そんな木々の下で出店をさせて頂いております。どうぞお立ち寄りください。」

 

わさわさ

   わさわさ

 

参拝客「わ、、何、、誰? とっても素敵なお方〜♡♡♡」

 

ぞろぞろ

  ぞろぞろ

      ぞろぞろ

 

マスター「腎精を豊かにするイカ飯を召し上がられ、肝血・肝陰を養う牡蠣のスープを召し上がられ、皆さま充実した 人生をお過ごしの事と思います。」

 

参拝客「えーっ、もうメチャカッコイイ〜〜渋い〜〜」

 

マスター「本日は、そんな皆さまに是非飲んで頂きたい薬膳茶を持って参りました。」ニコッ

 

トロトロとろーん

 

参拝客「はぁー、お声もステキ  幸せ〜。」

 

マスター「冬の乾燥から肌を守り、貧血やめまいも解消する養生薬膳茶でございます。」

 

参拝客「あの、私、一杯頂きたいです。」

 

マスター「はい、ありがとうございます。では、今、お作り致しますので、お待ちください。」

 

シャッシャッ

フツフツ

 

参拝客「まぁ、胡麻の良い香り〜。」

 

マスター「はい、肝腎に働く黒ごまをこうして乾煎りして、お茶に致します。」

参拝客「黒ごまのお茶だなんて、、。」

 

パラパラっ

 

マスター「薬膳素材として有名なナツメですが、この気血を補うナツメを煎じること20分、最後にひとつまみの塩を入れる事がポイントでございます。」

参拝客「まぁ、お塩を?」

 

マスター「塩味は鹹味(かんみ)と言いまして、腎に帰経致します。」

参拝客「帰経?」

マスター「はい、腎や腎系の経絡に働き作用するのでございます。」

 

ざわざわ

   ガヤガヤ

 

マスター「塩をひとつまみ入れますれば、この薬膳茶の効能を、塩が見事に腎に導いてくれると言う訳でございます。」

参拝客「まぁ、ステキ、、。」

 

マスター「大変長らくお待たせ致しました。黒ゴマとなつめの薬膳茶です、どうぞ。」

 

 

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黒ごまとナツメの冬の養生茶

 

 

 

参拝客「美味しい、香ばしくて美味しいわぁ〜、。」

 

参拝客「私もくださいな〜。」

参拝客「わしも頂こうか、。」

参拝客「こちらも3人分、お願いしますー。」

参拝客「私達も〜〜。」

参拝客「こっちは10人分。」

参拝客「お持ち帰りも出来ますかぁ?」

 

ぞろぞろ

    ざわざわ

 

マスター「はい、ただいま。」

 

シャッシャッ

   シャッシャッ 

フツフツ

  パラパラ

 

 

参拝客「あの、サインも頂けます?」

 

マスター「え?」

 

参拝客「写真、、良いですかぁ?」

参拝客「あ、私も写真、、インスタ、、インスタ、、。」

参拝客「私もサインと写真、。」

 

パシャッ

 パシャパシャッ

 

 

ひらひら〜

   チャリチャリ〜ン

 ひらひら〜

    チャリチャリ〜ン    

ひらひら 

   チャリチャリ

ひらひら

  チャリチャリ

ひら チャリ

   ひら チャリ

     ひらひらひらひら〜

 

 

 

黒ごまとなつめの薬膳茶

材料(2人分)

黒ごま5g、なつめ2個、塩、水2カップ

 

 

作り方

  1. なつめを刻んで、水と一緒に土鍋に入れる。
  2. 蓋をして火にかけ、沸騰したら弱火にして20分煎じる。
  3. 黒ごまは乾煎りする。湯のみは温めておく。
  4. 2が煎じ終わったら塩ひとつまみを入れて火を止め。蒸らす。 
  5. 湯のみに黒ごまを入れ4を注ぎ、蓋をして蒸らす。
  6. なつめも一緒に頂く。

 

 

黒胡麻  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎

[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労

         ⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘

 

なつめ(大棗、たいそう)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい

         ⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ

         ⑶緩和薬

 

 

 

マスター「今日の薬膳茶は『牡蠣と枸杞子のスープ』同様、『滋陰養血』の術を使った冬の養生茶でございます。」

 

マスター「ふぅ、、。」

 

    完売御礼 ♪ ♪

 

目のかすみ、貧血、ほてりに、牡蠣を使った薬膳スープ

 

   肝血、肝陰を補う

 

 

 パン パン

   パパンパン

 

ぺ「さあさあ皆さま、お立ち会い、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。本日はあのアメリカの国防総省も真っ青になる、ぺんたん特製『とっておきの牡蠣のスープ』のご紹介だよー。」

 

ざわざわ

  ガヤガヤ

 

通行人「なんだ、なんだ。今日も何かあるのか?」

 

ぺ「霞を食べて露をのみ、押しも押されもせぬ仙人界のスーパーヒーロー、あのイカ飯仙人から教えを受けた一番弟子のぺんたんが、皆様に肝腎かなめのスープをふるまっちゃいますよー。」

 

ゾロゾロ

    ぞくぞく

 

わさわさ

   わさわさ

 

ぺ「イカ飯仙人のイカ飯を食べて、腎精豊かになった方もおありでしょうが、それだけで満足してちゃあいけないよー。親から子へ、子からまたその子供と愛を育んで行こうじゃありませんか。」

 

通行人「で、スープはまだなのかよ?」

 

ぺ「はいはい、イカしたお兄さん、焦っちゃいけない。さぁさぁ、皆様もご覧あれ、本日の特別ゲスト、五行レンジャーから、腎ウォーター、肝ウーッド、心ファイヤー!」

 

 

Yoo yoo yoo yin yoo ♪ ♪ ♪〜〜

 

肝「ヨォ、オヤジ、腎のオヤジさんヨォ、随分『腎精』貯め込んでるじゃんか。」

腎「お前の為にと、コツコツ貯めた腎精だ。」

肝「俺だってそれなりに『肝血』貯めてんだぜ。」

腎「お前と私は親子だ。お前の肝血が足りなければ、私の腎精を差し出し、また、私の腎精が足らなくなれば、お前の肝血を借りるのじゃ。」

肝「それなんだよなー、オヤジィ、。俺、ここんとこ肝血使いっぱなしでさぁ、、ほら、最近はさぁ、スマホとかパソコンとかゲームとか、、俺の肝血減りっぱなしでさぁちょっとクラクラきちゃってんだ。いくらか都合してくんないかなぁー」

腎「肝ウーッドよ、そう言ってお前はこの前も私の腎精を持って行ったではないか。」

肝「そのうち、そのうち肝血が貯まったら返すからさ、。な、頼むよオヤジ、、、じゃ、もらってくぜー。」

ジュルジュルジュルジュルーー

腎「う、ウーッド、待ちなさい、。そんなに持っていかれたんでは、私は、、。」

 フラフラっ

心「ケッ、ジジイ、またやられてんじゃん。」

腎「おぉ可愛い孫の心ファイヤーよ。」

心「うぜぇんだよ、ジジイ、いっつも人の事見張りやがって、説教たれまくりでよぉ、。お前が弱れば、こっちは好都合、やりたい放題、遊びまくり、暴れまくり、超ラッキー、燃えちゃうネェー。」

メラメラ 

   メラメラ

腎「ま、待ちなさい、心ファイヤー、、うっ、ダメだ肝ウーッドに腎精を持って行かれて、ふらついて立ち上げれない、、、。」

バタッ

 

Yoo yoo yoo yin yoo ♪ ♪ ♪〜〜

 

パチパチ 

   パチパチ

 

ぺ「さあさあ皆様、ご覧の通り、。五行レンジャーによる寸劇『腎・肝・心、親子の絆』をみれば一目瞭然、腎精だけが人生じゃない、精血同源、肝血もあっての腎精だ。心が暴れ出したら、もう止まらない、めまいに、ほてりに、貧血、不眠、。そんなこんなを解消する、親子円満、孫子円満の『牡蠣と枸杞子のスープ』はいらんかえー?」

 

ざわざわ

  ざわざわ

 

参拝客「おれ、一杯もらおうかな。」

ぺ「はい、毎度あり〜。」

参拝客「私も〜」

参拝客「わしも、、。」

参拝客「私も頂きますわ。」

 

チャリチャリ

           チャリーン

 

ヒラヒラ 

   ヒラリ〜ン

 

 

 

血虚・肝陰虚に良い 牡蠣と枸杞子のスープ

 

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目のかすみ、貧血、ほてりに良い 牡蠣と枸杞子の薬膳スープ


 

 

 

 

 

牡蠣と枸杞子のスープ

材料(2人分)

牡蠣6個、枸杞子15g、春菊1/2パック、うずらゆで卵4個、生姜5g、塩、ごま油、水400cc、水溶き片栗粉

 

 

作り方

  1. 牡蠣は塩水で洗う。
  2. 春菊は2cmに切る。
  3. 鍋に水と枸杞子を入れ沸騰させる。
  4. 沸騰したら生姜、うずら卵、牡蠣を入れて煮立たせる。
  5. 牡蠣に火が通ったら、春菊を入れ、水溶き片栗粉でとろみをつけ、塩、ごま油で味を整え、火を止め蒸らす。

 

 

 

 

牡蠣(かき)  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、鹹/肝、腎

[働き]⑴滋陰養血  微熱、ほてり、のぼせ、汗、心悸、空咳、消渇

         ⑵寧心安神  煩熱失眠、心神不安

         ⑶清熱解毒  丹毒(皮膚の化膿)、甲状腺腫大、瘰癧

 

枸杞子  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎、肺

[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき

    ⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る

    ⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息

 

鶉玉子(うずらのたまご) 滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、肝、腎

[働き]⑴補虚強骨足腰  倦怠感、めまい、記憶力低下

         ⑵補気養血  貧血、消痩、精神不安

 

春菊  化痰

[性味/帰経 ] 平、辛、甘/肺、胃

[働き]⑴清肺化痰    痰熱咳、黄痰

         ⑵疏肝和胃    食欲減少、脇肋脹痛、口臭

    ⑶清心通腑 煩熱不安、不眠、小便不利、便秘

 

 

*五行レンジャーのお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

仙人問答

 

ぺ「本日の薬膳スープ、名付けて『滋陰養血』の術。」

 

ぺ「ウハッ!」

 

    完売御礼 ♪ ♪

あなたの腎精(人生)を豊かにする薬膳はイカが?

今週のお題「得意料理」

  

  めまいが、耳鳴りが、不眠で、足腰が、物忘れが、

        という人、寄っといで

 

 

 

パン パン

       パパンパン

 

仙「さあさあ皆さん、お立ち会い、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。本日はあの小田原の『外郎売り』も真っ青になる、仙人社特製、『秘伝のイカ飯』の紹介じゃあー。」

 

ざわざわ

    ガヤガヤ

 

仙「これを食べれば、あなたの腎精(人生) 良いことづくめ、、さぁさぁ肝腎肝心のイカ飯はいらんかえー?」

 

通行人「なんだ、なんだ、、。」

 

ゾロゾロ

   ゾクゾク

 わさわさ

     わさわさ

 

 

仙「たった一度の人生だ、ねぇ皆さん、楽しく生きようじゃありませんか。親からもらった腎精を大事に育てて充実させる、そんなイカ飯、。はい、ちょっと見てっておくんなさいよー。」

 

ガヤガヤ

   ガヤガヤ

   

仙「はい、こうして醤油湯に漬けたお米と、枸杞子、黒豆、にんじんを入れて具材を混ぜ合わせ〜」

 

シャッシャッ

 

 

仙「イヨっとイカに詰めたらあとは煮るだけ。」

 

 ポンポン

 

仙「おっと、忘れちゃいけないうずらの卵。」

 

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お米と具材を混ぜ、イカに詰めて土鍋で煮る

 

 

参拝者1「美味そうだな。」

参拝者2「いい匂いがして来たわねー。」

 

 

パン パン

   パパンパン

 

仙「人生、人生と言うけれど、こちとら同じ人生でも、体の健康の元になってる腎精だぁ。ずずずいっと体の中を巡らせて、骨髄、脊髄、脳髄なんざお手の物、耳鳴り、めまいは勿論の事、記憶の海へも漕ぎ出しますぜぇ、。」

 

ざわざわ 

   ざわざわざわわ

 

仙「はい、そこの色白のお嬢さん、、あなたほんとにお美しい、、。でも、ちょっとクラっとしたりはしないかねぇ?」

お嬢さん「あ、どうしてわかるの?私、貧血症で、、。」

仙「はい、そんな時こそこのイカ飯、これを食べれば心にぽっと灯がともり、頬にほんのり赤みがさして、貧血症ともおさらばじゃ。」

お嬢さん「あら、じゃあ、イカ飯ひとつ頂くわ。」

仙「はい、毎度あり、、。お代は食べてからで結構、気に入らなきゃ頂きません、この賽銭箱へ入れて行っておくんなさい。」

 

チャリチャリチャリーン

 

 

仙「さあさあ、そこの若旦那、仕事のし過ぎじゃぁ無いのかい?」

若旦那「いやもう、ブラック企業で残業続き、、疲れているのに眠れず、夢ばかり見てうなされて、、。」

仙「ほい来た、そんな時こそこのイカ飯、腎精が潤えば心も潤う。疲労困ぱいで失った気血を補って、若旦那の心の神を安心させてやろうじゃありませんか?」

若旦那「では2つ、、。」

仙「はい、イカ飯ダブル、毎度あり〜、これで今日から安眠安神。」

 

札  ヒラヒラ〜

 

男「ふん、なんかいかがわしいなぁ、ヨォ、仙人とか言ってるけどヨォ、イカサマ仙人じゃないのかぁ?」

仙「ホイホイこれは若い衆、それを言うならイカ飯仙人、イカサマかどうか、さぁ先ずはひとつ食べてみておくんなさい。」

サッ

パクッ

男「う、美味い、、」

男2「アニキ、俺にもひと口くれよぉ。」

男「お、おい仙人、このイカ飯は耳鳴りにも良いのか?」

仙「ホイホイ、人生、なんと言っても腎精が鍵、精髄不足じゃ耳鳴りもおこる。精髄を生み出すこのイカ飯で、めまい、耳鳴りもたちまち解消じゃ。」

男「ふ、ふん、良し、親分に買って行ってやろう、近頃耳鳴りがひどいらしくてな。」

男2「アニキ、俺の分も、。」

男「イカ飯、3つ」

仙「はい、毎度あり、若い衆、これで出世も間違いなしじゃ。」

 

札  ヒラヒラヒラ〜

 

ご婦人「あの、このイカ飯は腰にもに良いのですか、。」

仙「おぉこれは又見目麗しいご婦人じゃ、。」

ご婦人「仙人社までの山道は、腰痛の私には辛くって、。」

仙「ほいほいそんな時にもこのイカ飯、。イカとウズラが寄り添えば、貴女の腎精を滋養して、辛い腰痛も消えて行く。」

ご婦人「まぁ、それなら、、えーっと、家族の分も、、5つ頂きますわ。」

仙「はい、イカ飯ファイブ、オマケにうずら卵を多めに入れておきますんで、、。毎度ありがとうございます。」

 

札 ヒラヒラ

       ヒラヒラヒラ〜

 

 

仙「さぁさぁ、イカ飯も残り少なくなって来ましたよ、、あとは早いもん勝ちだ、。腎精豊かにしたい方は、、。」

老人「わ、わしにも、、」

仙「これはこれはシルバーグレーの素敵な紳士、、イカ飯でますます若返りですぞ〜。」

老人「いや、婆さんが、、このところ物忘れが酷くなって来て、、心配で、、。」

仙「ほぉほぉ、そんな時こそこのイカ飯。黒豆、枸杞子も入ったこのイカ飯で髄の海を充実させれば、婆さん、いや奥方の記憶力もどんどん回復間違いなしじゃあ。」

老人「では、、ふたつ、、。」

仙「はい、毎度あり、、。食べ易いよう、切っておきますんでねー。よく噛んで召し上がって下さいよ。」

 

札 ヒラ〜

 

 

参拝者「私も〜」

参拝者「イカ飯3つ〜」

参拝者「こっちは2つねぇー。」

 

わいわい

   わさわさ

 

ヒラヒラ〜

    ヒラヒラヒラヒラ〜

 

      

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腎精を充実させる 黒豆と枸杞子入りイカ飯



 

 

 

 

黒豆と枸杞子入りイカ飯

材料(2人分)

うるち米80g、醤油大さじ1、

茹で黒豆20粒、枸杞子20g、にんじん20g、ネギ10cm、生姜15g、茹でうずら卵6個、

水、醤油大さじ1、紹興酒大さじ1

 

 

 

作り方

  1. 黒豆は塩水に浸けひと晩おき、茹でる。
  2. お米は洗って、醤油大さじ1を入れた温水に1時間浸けておく。
  3. イカは内臓を取り綺麗に洗う。
  4. にんじんは粗みじん切り、生姜とネギは半量をみじん切り、半量をぶつ切りにする。
  5. お米、黒豆、枸杞子、にんじん、みじん切りにした生姜とネギを混ぜ合わせる。
  6. 5をイカの半分くらいまで詰め、楊枝で止める。
  7. 鍋にイカがかぶるくらいの水、ぶつ切りにした生姜、ネギ、イカ飯、うずら卵、醤油、紹興酒を入れて蓋をして火にかけ、沸騰したら弱火にして1時間ほど煮て火を止め、蒸らす。

 

 

 

烏賊(イカ)  養血類

[性味/帰経 ]  平、鹹/肝、腎

[働き]⑴養血滋陰 貧血、血虚閉経、出血、帯下

 

黒豆  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、腎

[働き]⑴去風利水 むくみ、腹水、関節腫痛、黄疸

         ⑵滋陰補血 陰血不足のふらつき、月経不順

         ⑶活血解毒 水虫、吹き出物、薬物中毒

 

枸杞子  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎、肺

[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき

         ⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る

         ⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息

 

鶉玉子(うずらのたまご) 滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、肝、腎、心

[働き]⑴補虚強骨足腰  倦怠感、めまい、記憶力低下

         ⑵補気養血  貧血、消痩、精神不安

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

         ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

うるち米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

 

 

 

仙人問答

 

仙「今日のイカ飯、名付けて『滋陰補血益腎』の術!」

 

仙「ウホっ、、」

 

     完売御礼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅花酒を使ってホカホカ暖まる薬膳スープ

 

   気血を巡らせ瘀血、冷えを解消

 

 

 ごそごそ

    ごそごそ

 

 

ぺ「よし、マスターから頂いた『紅花酒』を持って、、っと。」

 

 

 

ぴっ

 バタン

   ブッブー

 

 

ガラガラっ

 

もこ「あ、ぺんたんさん、、。」

ぺ「皆さん、お待たせ〜です。」

里の人達「待ってたわ〜。すっかり寒くなって来たでしょ、今日は血の巡りが良くなって暖まる薬膳よ、、って、もこちゃんから聞いて、。」

ぺ「はい、血の巡りを良くする最強薬膳酒、持って来ましたよ。」

里の人達「薬膳酒?」

ぺ「はい、これです。紅花酒 」

 

 

 

ぽん

 

 

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血流を良くする 紅花酒

 

 

 

里の人達「わぁー、綺麗、、真っ赤ネ。」

ぺ「はい、紅花を浸けたお酒ですから。」

里の人達「へぇ、、紅花って、、紅花油ぐらいしか知らないし、、。」

ぺ「紅花は血の巡りを良くする中薬で、冷えや生理痛、瘀血に良い優れものなんです。」

里の人達「そうなの、。」

もこ「寒がりの私にぴったり、。」

ぺ「はい、血の巡りが良くなるので、腰痛や肩こりにも良いですよ。じゃ、早速作りますね。」

里の人達「はい、お願い、、。」

 

トントン

   パラパラ

      グツグツ

 

 

 

ぺ「はい、完成、紅花酒と青梗菜のスープ  です。」

 

 

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血流を良くする 紅花酒とちんげん菜のスープ

 

 

もこ「え?もう出来たの?」

ぺ「 はい、簡単に出来ちゃうんです。」

里の人達「へぇ、簡単だけど、、見た目すっごく薬膳っぽいわ。」

ぺ「はい、どうぞ召し上がってみてください。」

里の人達「じゃ、頂きまーす。」

 

ズズッ

  パクッ

 

もこ「美味しい、、薬膳スープっていう味がする。」

里の人達「ほんと、あっさりしてるけど、、どことなく薬膳酒が香るっていうか、、。」

ぺ「はい、煮立たせてあるのでアルコール分は飛んでますけど、味は残ってるので、。」

もこ「あ、なんか、ポカポカして来た。」

里の人達「ほんと、ジワジワ温まってくるカンジ、。」

ぺ「青梗菜も紅花も血の巡りを良くしますし、その上、陳皮は気の巡りを良くします。だから気血の巡り完璧! 冷え性、瘀血、気鬱体質の方に良いスーパースープなんです。」

もこ「あら、スゴイ。それにこの紅花酒、こうして使えば薬膳酒も飲みやすくて、。」

ぺ「はい、紅花酒はお料理に使いやすいので、皆さんもご家庭で作っておかれると良いですよ。」

里の人達「そうね、じゃ、紅花酒の作り方を教わって、、。」

ぺ「はい、レシピ、持って来ましたから、これを参考に作ってみてください。」

里の人達「ありがとう〜。」

 

ズッ

    ズズッ

   

 

ポカポカ

  ポカポカ

 

 

 

 

 

 

紅花酒と青梗菜のスープ

材料(2人分)

水2カップ、紅花酒大さじ2、青梗菜1株、しめじ1/2パック、陳皮小さじ1/2、塩

 

 

作り方

  1. しめじは石づきを取りほぐす。青梗菜は3cmに切る。
  2. 鍋に水、紅花酒、青梗菜、しめじを入れて火にかける。(蓋をする)
  3. 煮立ったら弱火にして2、3分煮、塩で味を整え、陳皮を入れて火を止め、蓋をして蒸らす。

 

 

 

*紅花酒の作り方は こちら 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

紅花(こうか)活血化瘀類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/肝、心

[働き]⑴活血通経 血瘀による生理不順、生理痛、産後の腹痛、出血

         ⑵祛瘀止痛 胸痹心痛、脇痛、打撲疼痛、塊り

 

青梗菜 活血化瘀類(かっけつかおるい)

[性味/帰経 ]  涼(平)、辛、甘/肝、肺、脾

[働き]⑴散血消腫 瘀血性出血

         ⑵清熱解毒 乳腺の腫れ、熱感、赤み、疼痛

 

しめじ(きのこ) 補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補気益胃 脾胃気虚の食欲不振、胃痛、げっぷ、嘔吐

 

橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/脾、肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「紅花の薬膳スープ、好評でしたよ〜。」

仙「ふむ、寒くなって来たからのう、血の巡りを良くする薬膳は大事じゃぞ。」

 

ぺ「仙人も飲まれますか?作りましょうか?」

仙「いや、わしはちと出かけてくる。」

 

ぺ「??  そう言えば、、仙人、仙人社って、、どうなっているのですか?」

仙「仙人社か?」

ぺ「はい、、なんでも七五三のお参りに多くの親子連れがみえた、、とか。」

仙「おぉ、、そうなんじゃ。あちこち造りっぱなしで放置してあったのじゃが、、ちょこちょこと人が訪れるようになってのう、。」

ぺ「相性占いコーナーも五臓の穴コーナーも旗揚げゲームも、、なんにも整ってないのに、、?」

仙「そうじゃ、あのまま放置してあったにも関わらず、皆、適当に遊んでおるようなんじゃ。」

ぺ「へぇ、、。」

 

仙「それでの、、人が来ておるようじゃから、、あちこちに賽銭箱を置いて見たのじゃ。」

ぺ「え?賽銭箱、、」

仙「そうよ、五行の形をした五角形の賽銭箱を作っての、、。」

ぺ「五行の形の賽銭箱⁈」

仙「そうじゃ、、そうしたら、、面白いのう、、皆、賽銭を入れていくのじゃ、、これが、結構貯まってのう、ウハハハハ〜〜。」

ぺ「ったく、、何やってるんですか、仙人!」

 

仙「そういう訳じゃから、、回収に行ってくる。七五三の後じゃから、、、楽しみじゃ〜〜」

 

ヒューン

 

 

 

 

*仙人社の始まりはこちら

 

senninlife.hatenablog.com

冬の体を滋養する薬膳

 

      乾燥から肌を守る

 

 

 

ウロウロ 

   ウロウロ

 

ドカドカ

   ウロウロ

 

バタン

 

ぺ「わー、びっくりした!誰かと思ったら、青年団の、、。」

青年団「あ、こんにちは、、。あの、今日は薬膳講座、、ないんですか?」

ぺ「??はい、今日は講座の日じゃないですけど、、。」

青年団「そうですか、、」ガックリ

ぺ「仙人に聞いてみましょうか?」

青年団「あ、はい、是非!」

 

 

 

仙人の薬膳講座

 

 

仙「皆、突然じゃったが、良く集まってくれたのう、今日は青年団の団長からのリクエストで講座を開く事になったのじゃ。」

ぺ「ま、どうせいつも『突然』ですからね。」

 

わいわい

  ガヤガヤ

 

仙「寒くなって来たのでのう、今日は体を滋養する薬膳を作るとしよう。」

 

ウキウキ

  ニコニコ

 

ぺ「はい、今日は豚バラブロックを使って、煮込み料理です。」

青年団「うぉー、肉だぁ〜〜」

 

クスクス

 

ぺ「はい、豚バラ肉はひと口大、根菜類は乱切りですが、、蓮根とにんじんは皮を剥かず、そのまま使いますので、良く洗ってくださいねー。」

皆「はーい。」

青年団「はーい。」

 

トントン

  トントン

 

ぺ「では、豚肉を炒めますよー、醤油を絡ませて、しっかりと炒めましょう。」

 

ジュージュー

   ジュージュー

 

仙「おぉ、良い匂いじゃ。」

 

ぺ「そうしたら、鍋に移し変えて、お肉が柔らかくなるまでコトコト煮ます。」

 

コトコト

   コトコト

 

ぺ「お肉が柔らかくなったら、少し火を強めて根菜類を入れて煮込みます。」

 

グツグツ

   グツグツ

 

仙「煮汁がなくなるまでしっかりと煮込むのじゃ。」

 

ぺ「はい、そして、最後に黒酢とごま油を入れて、煮立たせて、完成です。」

 

じゅわじゅわ

    じゅわじゅわ

  

 

 

 

ぺ「はい、完成、豚バラ肉と根菜の煮物  です。」

 

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冬の体を滋養する 豚バラ肉と根菜の煮物

 

 


青年団「うぉ、美味そう、、。」

 

ぺ「どうぞ、召し上がってください。」

 

 

パクパク

  ムシャムシャ

 

皆「黒酢と醤油、蜂蜜が上手く絡んで、美味しいわ。」

皆「ほんと、ご飯が進みそう、、。」

 

 

バクバク

   ガツガツ

 

青年団「美味いっす、豚肉サイコー、。」

 

クスクス

 

 

仙「今日の薬膳は、豚肉と長芋で腎を労わり、にんじんで血を養い、蓮根で肌を潤す、冬の滋養薬膳じゃ。」

 

ざわざわ

   わいわい

 

仙「豚肉と長芋はどちらも腎に帰経して、冬の体を滋養するのじゃ。陰虚体質の人にも良いぞ。」

 

ふむふむ

    メモメモ

 

仙「蓮根は寒性で体を冷やすので、こうして熱を加えて摂ると良いのう。」

受講生「 根菜は体を温めるのではないですか?」

仙「確かに、そう言われておるがのう、薬膳学では、そうではない。気虚体質の時に話したが、ごぼうも体を冷やす寒性、今日の蓮根も寒性、大根は涼性じゃ。」

 

ざわざわ

    ガヤガヤ

 

仙「皆、調理方法に気を付け、冬は腎を温めて労わるのじゃぞ。」

皆「はーい。」

青年団「はーい。」

 

 

 

*帰経のお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

豚バラ肉と根菜の煮物

材料(2人分)

豚バラ肉ブロック200g、長芋50g、にんじん40g、蓮根40g、ブロッコリーの芽1/2パック

ネギ5cm、生姜5g、醤油大さじ1

蜂蜜大さじ1/2、黒酢大さじ1/2、ごま油小さじ1、塩少々

 

 

 

作り方

  1. 豚バラ肉は一口大に切る。ネギはぶつ切り、生姜は薄切りにする。
  2. 長芋は皮をむき、にんじん、蓮根は皮付きのまま乱切りにし、蓮根は酢水に浸けてアク抜きする。
  3. フライパンにごま油(分量外)をいれて火にかけ、生姜を入れて炒め、豚肉、ネギ、醤油の順に入れてしっかり炒める。
  4. 3を鍋に移し、肉がかぶる程度の水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして20分〜ほど煮込む。
  5. 4に根菜類、蜂蜜を入れて中火にし、再び煮込む。
  6. 煮汁が無くなってきたら塩少々を入れ、黒酢、ごま油を入れて煮立たせ、火を止める。
  7. 器に盛り、ブロッコリーの芽を添える。

 

 

 

豚肉 滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、鹹/ 脾、胃、腎

[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

         ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

蓮根  止血類

[性味/帰経 ]  寒、甘/脾、心、胃

[働き]⑴生:涼血散瘀・清熱生津  各種出血、目赤疼痛

         ⑵熟:健脾開胃・養血生肌・止瀉  下痢、疲れ、食少、貧血

 

 

 

 

 

キョロキョロ

   キョロキョロ

 

ウロウロ

   キョロキョロ

 

ぺ「あれ?青年団の団長、、まだ、見えたのですか?何か、忘れ物ですか?」

団長「あ、いえ、、ちょっと、、。」

ぺ「?」

団長「あの、ほら、いつも講座に来てるあの子、、えーっと大学生の、、今日は来てなかったなぁって。」

ぺ「大学生の、、あぁ、、マツエクの彼女、ね。」

団長「え⁈  マツエク、、 の?」

ぺ「はい、みんな、そう呼んでるけど、、。」

団長「そ、、そうなんですかぁ、、、。」ガックリ

ぺ「??マツエク、苦手なの?」

団長「あ、いえ、とんでもない、そんな事はないです、はい。あ、じゃ、失礼します。」

 

とぼとぼ

  とぼとぼ

 

ぺ「???」

 

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!