オイスターソースでとろっと餡かけ
ピチュピチュ
ホーホケキョ ケキョ ケキョ
仙「昨日は里へ行って来たから、ぺんたんよ、今日は薬膳講座じゃ、皆を呼べ。」
ぺ「はい、。」
仙人の薬膳講座
ざわざわ ワイワイ
仙「新年度も始まって、新しい受講生の方も見えるようじゃのう。」
新受講生達「はい、宜しくお願いします。」
仙「ふむ、わからぬ事は、弟子のぺんたんに聞くと良いぞ、遠慮は要らぬからのう。」
新受講生達「はい。」
ぺ「あっ、うず玉の君、今日も来て見える。」
トコトコ
ぺ「こんにちは。」
うず玉「ぺんたんさん、今日も宜しくお願いします。」
ぺ「前回の薬膳、如何でしたか?ご自宅でも作られましたか?」
うず玉「それなんですが、、ここで作っている時は皆さんの助けもあって大変簡単に思えたのですが、いざ、家に帰って1人で作ってみると、、どうも上手くいかず、、。」
ぺ「そうでしたか、。」
うず玉「それでね、今日は、これを持参しました。」
パッ
ぺ「スマホ、。」
うず玉「これで写真を撮っていけば、家に帰っても大丈夫かと思いまして、。」
ぺ「なるほど、そうですね。」
仙「では、、始めるとしよう、よいか、ぺんたん。」
ぺ「あ、はい。」
仙「今日はオイスターソースを使ってとろっと餡かけじゃ。」
ぺ「では、先ず、豚肉を半分の長さに切って、紹興酒につけておきます。」
トントン ドボっ
ぺ「それから、新玉ねぎの皮をむいて芯を取り、この様に十字に包丁を入れます。」
うず玉「これは写真を撮っておきましょう。」
パシャッ
仙「この新玉ねぎにラップをして、レンジで軽く蒸しておくのじゃ。」
ピロリロピロリロ ピロリロリーン ♪
仙「何じゃ、この音は?」
ぺ「はい、オーブンレンジが新しくなりましたので、お知らせ音も変わりました。」
仙「あとは簡単じゃ、ほうれん草と豚肉を交互にのせるだけじゃ。」
ぺ「あ、はい、でもほうれん草は茎と葉を分けて、葉の部分をのせて行きます。」
うず玉「これも1枚、」
パシャッ
仙「これを又ラップして蒸して、、」
ピロリロピロリロ ピロリロリーン ♪
ぺ「後は、ほうれん草の茎を入れた餡を作ってかければ出来上がりです。」
仙「豚肉を蒸した時に、野菜と豚肉の汁が出ておるのでのう、それと餡を良く絡ませるのじゃ。」
混ぜ混ぜ
ぺ「完成、豚シャブとほうれん草の重ね蒸し 餡かけ です。」
仙「今日は血を養い、陰液を潤して気の巡りを良くし、お肌のかゆみを改善する薬膳じゃ。」
ぺ「どうぞ、召し上がってください。」
パクッ
受講生「美味しい、トロッと餡が、、。」
新受講生「新玉ねぎが、凄〜く甘くて、、。」
うず玉「自分でこんな薬膳が作れるとは、感激であります。」
豚シャブとほうれん草の重ね蒸し 餡かけ
材料(2人分)
豚シャブ肉120g、ほうれん草60g、新玉ねぎ(小)1個、紹興酒大さじ1
作り方
- 豚シャブ肉は1/2の長さに切って、紹興酒につけておく。
- 玉ねぎの芯を取り、十字に切れ目を入れ器にのせ、ラップしてレンジで軽く蒸す。
- ほうれん草は葉と茎を分け、茎の部分は1cmに切っておく。
- 2の上に、ほうれん草、豚肉、ほうれん草、豚肉と重ねる。
- 4にラップをし、レンジで6〜7分蒸す。
- 鍋に水と紹興酒を入れ火にかけ、煮立ったらほうれん草の茎を入れ、塩胡椒、オイスターソースを入れて味を整え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
- 5に餡をかける。
豚肉 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚
菠薐草(ほうれんそう) 養血類
[性味/帰経 ] 涼、甘、渋/胃、大腸、膀胱
[働き]⑴養血止血 血虚、貧血、出血、夜盲症
⑵斂陰潤燥・止渇 消渇、便秘、痔
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
仙人問答
仙「里へは気を補う薬膳を持って行ったので、今日は陰液を補う薬膳じゃ、陰陽のバランスが良くなる様に、な。」
ぺ「なるほど、、そうですね、薬膳も偏らない様に、ですね。」
仙「ぺんたんが豚肉を気にしておったので、使ってみたのじゃ。」
ぺ「あ、ありがとうございます。動物性ですから、潤す力もアップアップですね。」
仙「ふむ、この時期は乾燥でお肌がかゆい人もおるじゃろうからのう。」
ぺ「そうですね、なんとなくカサカサします。」
仙「桜も美しく咲いてきたのう、、明日は小学校の入学式か、晴れると良いのう。」
ぺ「はい、。」