始まりの4月
新年度、、
私にとっては特に大きな変化は無いな、、って思いながら
いつもの電車に乗り、降りる。
改札口を抜け出たところ、
四季桜の下でいつも誰かと待ち合わせをしていた人が、、いない、。
「いつもの風景」が少し変わった、、
そんな4月を振り返って、、。
薬膳、移り変わり
まとめ下手の私が、何を思ったか、今月は真面目に補益類の4つの食薬、「補気類」「助陽類」「養血類」「滋陰類」を書き出してみたりしました。
「補気ッチャえ!」なんて調子に乗って書いていて、ふと気がついたんです。
「あれ?私は補気類の食材を分かってるけど、読んで下さってる皆様には、私が紹介した補気類しか分からないじゃない、、。」って。
で、まとめではなくて、資料として書き出してみました。
「うぇー何これ??」みたいな食薬&中薬が沢山あって、さぞかし驚かれたでしょう。
でも、これが本来の薬膳の姿、、と言うか、伝統的な「薬膳」の概念としては、こう言った「中薬」を使って作った料理の事を「薬膳」と呼ぶ訳です。
それが、時代と共に「健康維持」「病気予防」「改善効果」などがある料理全てを「薬膳」と呼ぶようになって来たのです。
最近では「和菓子の薬膳」「イタリアン薬膳」など、様々な薬膳が登場しています。
昨年11月に北京で開催された「中国薬膳制作技術大賽」(ネーミングがカタイ、、)で金賞を受賞された方のメニューをみても、「氣を補う根菜テリーヌ」「陰を補うミートローフ」「血を養うパウンドケーキ」など、随分カタカナの多いメニューとなっています。
負けてはならじ!と、「スコーン」「フォカッチャ」作りました(笑)
それにしても、「血を養うパウンドケーキ」、気になります。写真もレシピも掲載されていないので、料理名から想像するしかないのですが、、、
私もいつか「ヴァンパイアも喜ぶパウンドケーキ」にチャレンジしよっと、。
粥・気・氣
「薬膳」の様に、言葉は時代と共に捉え方も変わり、新しく生まれ、消え、、。
けれど、本来に立ち帰って薬膳を見てみると、とにもかくにも「粥」です。
どんな症状の薬膳にも必ず「粥」が出てきます。
私の持っている薬膳学の本を開いても、載っているメニューの1/4〜1/3は粥です。
もし私が古典に基づいて忠実に薬膳を作るなら、多分1週間に1、2回は粥のメニューをアップする事になると思います。
(ブログを始めてから1回しか粥をアップしていない、、(^^;))
米は補気類、どんな時にもやはり気を補う事は最重要、。
清の時代に書かれた「老老恒言」(ろうろうこうげん)には、食材と中薬を使って作られた、老人の為の薬粥が100種収められているそうです。
さて、よーく見てみると「粥」と言う字は「米」が「弓」に挟まれた字、ですね。
この米を挟んでいる弓は、どうやら湯気、蒸気を表している様です。そして「米」は穀物を表しているのです。
そう言えば「気」の旧字「氣」の中にも「米」
穀物の実や穂を表す「米」
そしてもう一方で、八方に広がり、発散すると言う意味を持つ「米」
人体と言う小宇宙から氣を発散させて、巡らせているのですね。
か め は め 波 〜〜〜〜〜
自然界便り
気温の上昇と共に山椒の葉が一斉に芽吹きました、、小さな花も咲いてます。
田楽や煮物、酢の物に添えて、香りよろしくオシャレ気分です。
そして何より嬉しいのが、今年も又、ツバメ達がやって来た事、、。
昨年の巣のメンテナンスに忙しそうです。
おかげで、玄関は又、フンと土と木くずがイッパイ・・・(>_<)
編集後記
桜の花びらもヒラヒラと、、ヒュルリラと舞い、散り、、
そろそろ、バジルの種を撒く頃です。
数年前知り合った、アメリカからの留学生M君、
日本で多くの「桜」の曲を聴き、「ヒラヒラって何?ヒュルリラって何?」と聞いて来ます。
「桜の花びらが舞う音よ、。」と答えると、
「桜の花が舞うのに音なんかしない。」って、、。
・・・日本語って、、美しい・・・
「氣」のお話ついでにもう1つM君のお話。
マンガ大好きM君と一緒に本屋さんに行きました。
大量のコミックを見て大興奮のM君
「オォ、ドラゴンボールズィー‼️」と叫ぶので
「違う!ドラゴンボールゼット‼️」
「ノー、ドラゴンボールズィー‼️」
「ち・が・う!日本ではドラゴンボールゼット‼️」
「ノー、ドラゴンボールズィー‼️」
「だ・か・ら、ドラゴンボールゼット‼️」
繰り返す事、数回、、、
本屋さんの店員さんが爆笑してました。
・・・日本人の英語って、、???・・・
さて、無駄話が長くなってしまいましたが、
今月も訪れて下さった皆様、コメント、スター、ブックマークをして下さった皆様、新しく読者になって下さった皆様、本当にありがとうございます。
「作りましたよ、美味しかったです。」なんていう嬉しいコメントも頂き、氣分は上々、感謝、感謝、です。
そして5月、、私にはスペシャルな日々がやって来そうです。