国際薬膳師、仙人を夢みる

薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

月刊仙人life 12月号 2017

 

    メッチャハードな 12月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

毎年の事ながら、11月12月は繁忙期なんですが、、。

今年は又、ちょっと特別、、でもなんとか乗り切った?12月です。(笑)

 

5月にテキサスに行った時には、その後にこんなハードな日々が待ち受けているとも知らず、

のん気にオースティンを楽しんでいたなぁ、、なんて今更ながら、感謝、感謝、です。

 

そんな 2017年を振り返りながら

 

 

 

 

標・本

 

この1年、中医学の世界へ更に深く足を踏み入れてあれこれ学んできた訳なんですが、、。

薬膳を始めた時には、この中医学、嫌で嫌でたまりませんでした。だって私は料理が好きで食べる事が好きで、それで「なんか面白い料理ないかなぁ〜」「あ、これ体に良いんだぁ、ラッキー」なんて気楽なノリで始めた薬膳でしたので、いきなり「陰陽学説」だの、「五行学説」だの、訳のわからないお勉強から始まってしまって、いつまでたっても料理を作るところまでたどり着かず、もうイライラムカムカ、「何でも良いから、さっさと料理を作らせてよ!」なんて気分だったのです。

 

でも不思議なものです、今ではどっぷり、中医学の世界に浸ってしまい、その摩訶不思議でなんとも言えぬ魅力に引き込まれてしまっています。

あ、でも、、、私は「占い」には全く興味がありませんよ、ですから陰陽を占い的に取り扱っているものに関しては全く知りませんので、、。

 

私が中医学に魅力を感じるのは、その古代中国の哲学、ですね、きっと。

「陰陽学説」にしても、「五行学説」にしても、自然界、宇宙の捉え方、認識を人体にも置き換えて、病気への考え方、取り組み方に応用している。

ですから、中医学に出てくる治法は、病気を改善する、と言う事だけでなく、もっともっと、様々な事柄に対応出来る治法、なのです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、中医学には「標・本」と言う言葉があります。

これは疾病にかかった患者に対して、どう見極めどう治療するか、を考える時に使います。

「標(ひょう)」とは、表に現れる症状の事です。例えば、熱が出た、喉が痛い、下痢、などなど、。

「本(ほん)」とは、ではその症状は何が原因なのか、元の原因を突き止める事です。

 

例えば『月刊仙人life2月号』で登場して頂いたエイコちゃん、このエイコちゃんについてもう少し想像を膨らませ、考えてみました。

 

中学生になったエイコちゃん、今年もまた風寒邪にやられて、高熱を出してしまいました。

相変わらず、お母さんはまともな食事を作ってくれません。

胃腸風邪を繰り返していたエイコちゃんは普段から食が細くなってしまい、あまり食事を食べられなくなって、給食も残しがちです。

その上、エイコちゃんのお母さんは、以前からご機嫌が悪い日が多く、エイコちゃんはいつもお母さんの顔色を見ながら生活しなければなりません。突然怒り出すお母さんに、エイコちゃんはいつもビクビクしているのです。

 

このエイコちゃんの場合、「標」は風寒邪気による発熱、です。

 

年がら年中風邪をひいてしまうエイコちゃん、病院に行けば風邪薬を出してくれるので、その都度風邪を治すことは出来ます。

中医学でも、西洋医学と同じ様に、まず、当然ながら熱を下げ、風寒邪気をやっつける治法をとります。でも、ここからが少し違います。年がら年中風邪をひいている、、と言う事は単に風寒邪気だけの問題ではないと考え、その元を探ります。

 

まともな食事を作ってくれないお母さん、野菜を食べる事は無く炒めたお肉ばかり、その上、甘いロールケーキや菓子パン漬けの日々。

 

風邪をひきやすいという症状から、正気が虚弱になっていると考え、まず気虚だという事がわかります。そして、飲食の偏り、食欲不振等の症状から、

「本」は、脾胃の臓腑の衰弱による脾気虚という事になります。

脾胃が虚弱な上に、お母さんの顔色を伺う精神的な憂いや思いも影響し、、、
エイコちゃんは、飲食不節、情志失調が原因で脾気虚になってしまった訳です。

 

気虚によって気血の生成が不十分になれば肺に影響して、肺の呼吸の働きが減退して行く。その上、甘味の取りすぎで湿が溜まり、循環は悪くなっていく。湿が溜まればそれはやがて痰となり、又は湿熱を生み肺に負担をかける。そして脾から後天の精をもらえなくなり、親である肺気も弱まった腎は当然虚していく。腎が弱まれば、肝・心をコントロール出来ず、年月をかけて事態は最悪の方向へと向かって行く。

 

つまり「標」の風邪だけを治しても、「本」の脾気虚を治療していかなければ、そのうち風邪だけではすまない事になってくるのです。

 

飲食を正し、情志を安定させる、、その為には、、

「では、エイコちゃん、『本』を治しましょう、お薬ですよ、ハイ新しいお母さんです。」

なんて訳にはいかない、、。

 

 

 

陰・陽

 

エイコちゃんはまだ中学生です。お母さんに頼らなければ生活は出来ません。

お母さんだってエイコちゃんの事が嫌いな訳ではありません、仲良く旅行に行ったりもします。

 

つまり、エイコちゃんとお母さんは陰陽学説で言う

『対立制約』『陰陽互根』の関係です。

陰陽は、対立し、制約しながら統一され、成り立っている。

そして陰陽は、対立しながらもお互いに依存しあい、助けあって存在している。

お母さんとエイコちゃんは対立しながらも依存しあい、助けあっているのです。

 

けれど、陰陽のバランスが崩れ、偏り、どちらかが旺盛になる『陰陽偏盛』、

どちらかが衰弱する『陰陽偏衰』になってしまうと、これは『病気』となって行くのです。

 

お母さんが当てにならないと気がついたエイコちゃんは、少しづつ、料理をする様になっています。そして、突然怒り出すお母さんへの対処の仕方も上達して、なんとかバランスを保っている様です。

幼少期、圧倒的にお母さんのパワーが旺盛(陰陽偏盛)だった時期を乗り越え、エイコちゃんの成長と共に、お母さんとの力関係も変わって来ているのです(陰陽消長)。

 

 

こんな風に陰陽の関係に置き換えて考えれば、何か対立する人、事、物があっても、少しは気楽になるかもしれません。

陰中に陽あり、陽中に陰あり。

対立するものが有るからこそ成り立っている。表と裏はいつも同時に存在しているし、天空と大地、日と月も又しかり。

 

西洋医学と東洋医学も、そんな関係かもしれません。どちらか一方では成り立たない。

 

 

陰陽の世界には、一党独裁はありえないのです。

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

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通勤途中にある四季桜です。

  真冬の寒空に輝いて、道行く人を楽しませてくれます。

 

 

 

 

  編集後記

 

こうしてそれぞれの1年が終わり、また新たな年がやってくる訳ですが、

「終わりは始まり、始まりは終わり」この言葉を思い浮かべた時、ああ、そうか、、と気がついた事があります。

終わりは始まり、、だけど、終わったものをどう始めるかは、、始まったものをどう終わらせるかは、、自身に委ねられているのでは?と。

もちろん、自分ではどうにも出来ない場合も沢山あるのですけどネ。

 

 

『明日、死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。』

天声人語で見つけたガンジーのこの言葉を心に刻んで、2018年へと向かいます。

 

 

今月、そして今年1年、訪れてくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、コメント、ブクマ、スターをくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。

 

仙人のカウントダウン衣装も、そろそろ完食の時を迎えるようです(ワン!

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!