風邪のひき始めはこれ!
ひゅーひゅー ピューピュー
仙「寒くなってきたのう、、。」
ぺ「はい、12月ですから。」
仙「ふむ、ぺんたん、冬の薬膳スープを作るぞ、皆を呼べ。」
ぺ「はい。」
仙人の薬膳講座
仙「皆、12月になったので、今日は冬風邪のかかり始めに良い薬膳スープを作るからのう。もちろん、冬風邪予防にもなるのでしっかり覚えていってくれると良いのう。」
ザワザワ
ぺ「はい、では先ず生姜をみじん切り、ネギを小口切りにします。」
仙「そうじゃ、細かく切るんじゃ。」
ぺ「今日も土鍋を使います。」
仙「そうじゃ、料理も温泉も土鍋が良いぞ。」
ぺ「土鍋に、水、生姜、黒糖を入れ、蓋をして火にかけます。」
仙「蓋をする事は重要じゃ。」
ぺ「煮立ったらネギを入れ、火を止め蓋をして蒸らします。」
仙「仕上げは、紫蘇じゃ。ぺんたん、干した紫蘇は用意してあるかのう。」
ぺ「はい、シソ酒を作った時に、干し紫蘇も作っておきました。」
仙「干し紫蘇がない場合は大葉でも良いし、それもなければ、生姜、ネギ、黒糖で充分効能はあるから大丈夫じゃ。」
ぺ「はい、器に盛って、仕上げにチンピーではなく、紫蘇です。」
仙「ほい完成、生姜と黒糖のスープ じゃ。」
仙「うん、温まるのう、皆もこれを飲んで、家族共々健康に冬を過ごすようにのう。」
ぺ「はい、皆さん、干し紫蘇をお配りしますので、どうぞ取りに来てくださ〜い。」
ザワザワ バタバタ
生姜と黒糖のスープ
材料(2人分)
水2カップ、生姜10g、黒砂糖10g、ネギ20g、紫蘇(乾)小さじ1/2(大葉なら2枚)
*子供用に作る場合は生姜を半量にする
作り方
- 生姜はみじん切り、ネギは小口切りにする。
- 鍋に水、生姜、黒砂糖を入れ火にかける。
- 煮立ったら、ネギを入れて火を止め、蓋をして蒸らす。
- 器に盛り、紫蘇を入れる。(大葉の場合は千切りにして入れる。)
生姜 辛温解表類
[性味/帰経 ] 微温、辛/肺、脾
[働き]⑴発汗解表 風寒表証の悪寒、無汗、身体の痛み
⑵温胃止嘔 胃の冷え・痛み、嘔吐、食欲不振
⑶温肺止咳 咳、白痰、喘息
⑷解毒 魚・蟹中毒の時に喉、舌の痺れを取る
葱 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、胃
[働き]⑴発汗解表 外感風寒の発熱、悪寒
⑵散寒通腸 陰寒腹痛
⑶解毒散結 瘡瘍腫毒
紫蘇 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾
[働き]⑴発表散寒 風寒表証の発汗、解熱、咳
⑵行気寛中 脾胃気滞の胸悶、嘔吐
⑶解魚蟹毒 蟹、海老、魚介類の中毒
黒砂糖 温裏類
[性味/帰経 ] 温、甘/肝、脾、胃
[働き]⑴温中補虚 冷え、食欲不振、疲労、下痢
⑵緩急止痛 産後腹痛、生理痛、胃腹疼痛
⑶活血化瘀 生理不順
仙人問答
仙「どうじゃ、ぺんたん、今日のスープは?」
ぺ「はい、簡単で体が温まって、毎日でも作れそうです。」
仙「ふむそうか、これなら老夫婦だけの家庭でも作れそうじゃろ?」
ぺ(ウワッ、昨日の記事、読まれてた、)「はい、ネギや生姜を切るぐらいなら、あまり手間もかかりませんし、、。」
仙「葉物は軽いしのう。」
ぺ「はい、仙人、今日は辛温解表類の食薬を沢山使いましたね。」
仙「ふむ、辛温解表類の食薬は体の表面にいる邪気をやっつけるのじゃ。邪気はまず体表にまとわりつき、それから体内へと侵入してくるからのう。」
ぺ「邪気が体表にいるうちに撃退するのですね。」
仙「そういう事じゃな。解表類のように軽い食薬は体表を巡り、発汗作用によって邪気を皮膚から発散させて取り除くことができるのじゃ。」
ぺ「なるほど、そして体内も温める黒砂糖ですね。」
仙「そうじゃ、生姜と黒糖を一緒に使うと、生姜の体を温める効果がパワーアップするのでな。」
ぺ「1+1=3ですね。仙人、そのお話も聞きたいです。」
仙「ふむ、それはまたの機会にな、わしは明日の準備で忙しいのでのう。」
ヒューン
ぺ「あ、仙人、、。」