栄養学からみた免疫力アップのレシピに挑戦
ジーっ
ぺ「そうなんだぁ、、。なるほど、。」
クリック ピッ
ぺ「ふーん、やっぱこれは薬膳とも共通だね〜。」
ヒュヒューン
仙「ぺんたん、何を見ておるのじゃ?」
ぺ「仙人、あの、美養栄養学のブログのページを見ているんです。」
仙「美養栄養学、ふむ、どれどれ、、。」
ぺ「momokaさんって方が書いて見えるんです。とっても勉強になるんですよ。」
仙「そうか、それは良い事じゃ。常に向上心を忘れてはならぬ。」
ぺ「薬膳学の歴史は2000年前から、、薬膳学は長い歴史のなかで人が多くの経験を重ねて作り上げてきたものですよね。」
仙「そうじゃのう。長い長い歴史の中でのう、、。」
ぺ「そして、食材を化学的、生物学的、医学的に研究して発展させてきたのが栄養学ですよね、きっと、、。」
仙「食物は人の体の中に入る重要なものじゃからのう、。」
ぺ「でもどんなに研究が進んでも、中医学(東洋医学)や薬膳が消えて行くことは無い、不思議ですね〜。」
仙「確かにのう、薬膳学を学んでいる人達は、西洋医学を学んだ人達が多いのだそうだ。」
ぺ「そうですよ仙人、私が国際中医薬膳師を受験した時も、薬剤師さんや製薬会社にお勤めの方が沢山受験してみえました。」
仙「漢方薬を処方する医療機関が増えておるからのう、、。西洋、東洋、両方の知識を得る事は素晴らしい事じゃ、配合七情で言うなら、『相須』じゃな。」
ぺ「あ、なるほど、1+1=3ですね。」
仙「それで、その栄養学のページを読んで、何かを得たのかのう?」
ぺ「はい、12月になってからは免疫力アップのお話が載っているんです。薬膳と共通する事もとても多くて、、。それで今日はそのページに書かれている食薬、いえ食材を使って料理を作ってみようと思います。」
仙「ほぉ、それは面白いのう。」
ぺ「書かれている食材から、ある程度のバランスを考えて作って見ますので、仙人、あとから薬膳学的にはどうなのか、お聞かせください。」
仙「よしよし、。」
ぺ「では、今日はさっさと行きますよー。」
トントン サッサ グツグツ
ぺ「はい、出来ました。 鱈と春菊の雑炊 です。」
仙「おお、美味そうじゃ、寒くなってきたからのう、、では早速頂くかな、。」
ぺ「仙人、薬膳的に解説を、、。」
仙「わしは先ず食べる、のじゃ。ぺんたんが栄養学の知識で解説してみなさい。」
パクパク ズルズル
ぺ「えー、はい。えーっと、鱈と春菊と舞茸とお米を使ったから、、
鱈はグルタチオンが含まれていて、あ、春菊もだ、ストレスや病原体などで白血球が減少してしまうのを防いだり、改善する。
β-グルカンはきのこ類に含まれていて、白血球内のNK細胞を活性化して免疫力を高める『免疫賦活剤』とも呼ばれている。
そしてシスタチンはお米に含まれていて、タンパク質を分解する酵素の働きを抑制して、ウイルスの感染を防止する作用がある、。」
ムシャムシャ ずずずっ
仙「何がなんだかさっぱりわからんのう、。免疫力アップの話なんじゃろう?そもそも免疫とは何じゃ?」
ぺ「あ、そうか、えーっと、『免疫とは人が生まれながらに持っている免疫細胞で、血液の白血球のこと。免疫細胞は血液やリンパ液に乗って全身を巡り、外敵のウィルスや細菌を見つけ退治する。』って何がなんだか〜ですね〜」
仙「そうか?中医学の世界にもいるんじゃないか?血液の中に入って全身を巡っている奴が、。」
ぺ「え??あああ、あ!いるかも、、。営気(えいき)、食べた物の営養から生まれ、血液の一部となって全身に流れ、五臓六腑を営養、調和する。」
仙「営養から生まれた2人、陰となって体内を巡る営気、陽となって体表を巡る衛気(えき)、4気兄弟の2人じゃな。」
ぺ「確かに、『自然免疫系は外気からのばい菌と闘って、体を守ってる』って書いてあります。え、じゃあ営気と衛気が免疫と関係しているって事?」
仙「営気と衛気は表裏関係、陰陽互根。営衛調和により、健康体が守られるのじゃ。」
ぺ「陰陽互根(いんようごこん)?、。」
仙「陰と陽は互いに相手の存在に依存しながら成り立っておるのじゃ、営気と衛気のバランスが崩れると、『営衛不固』と言って病的な変化が出てくるのじゃ。」
ぺ「営衛調和により健康体、営衛不固で病的変化、、。営気と衛気が健康の元、、病になるのは営気と衛気のバランスが崩れた時、、病は気、から、、?」
仙「ふむ、雑炊、美味かったのう。雑炊にするとご飯控えめで満腹になり、体は温まりで良い事づくめじゃのう、、。さて、わしは散歩に行ってくるとするか、食後の散歩は寿命を延ばすんじゃ。」
鱈と春菊の雑炊
材料(2人分)
真鱈2切れ、春菊50g、舞茸1/2ぱっく、ご飯120g、水2カップ、だし用昆布3g、生姜5g、醤油大さじ1/2、塩麹大さじ1/2、ゆず少々
作り方
- だし用昆布を1cmに切り、分量の水と一緒に土鍋に入れておく。
- 真鱈に塩麹をつけておく。
- 舞茸はほぐし、春菊は1cmに切る。
- 生姜はみじん切り、ゆずはせん切りにする。
- 1の鍋に、生姜、舞茸を入れ、蓋をして火にかける。
- この間に真鱈を焼く。
- 5が沸騰したら、ご飯と醤油を入れ、蓋をして煮立ったら弱火にして6、7分煮る。
- 7に焼き上がった鱈と春菊、ゆずを入れ、蓋をして1、2分煮込み火を止め蒸らす。
鱈・・グルタチオン:ストレスや病原体などで白血球が減少してしまうのを防いだり、改善する。
春菊・・グルタチオン
舞茸・・β-グルカン:白血球内のNK細胞を活性化して免疫力を高める『免疫賦活剤』とも呼ばれている
米・・シスタチン:タンパク質を分解する酵素の働きを抑制して、ウイルスの感染を防止する作用がある
ゆず・・ビタミンC:ウィルスなどの病原菌が体内に侵入した時に闘う白血球の働きを助ける