カブは葉っぱも大事
仙「よっこらしょ っと、、。」
ホイホイホイホイ
仙「ほれ、ぺんたん、蕪を採ってきたぞ。」
ごろっ
ぺ「うわ、おっきいですね、、葉っぱもフサフサ、、。」
仙「そうじゃ、蕪の葉にはビタミンCやカルシウムが含まれておるのじゃ。その上、鉄分やビタミンAもじゃぞ。」
ぺ「そうなんですか、、。」
仙「蕪と鶏肉は相性が良いぞ。これでガン抑制の薬膳を作るんじゃ。」
ぺ「ガン抑制!なんか凄いですね。」
仙「ふむ、蕪と鶏肉、生姜、鰹だしで作るのが良いのじゃ。早速、手羽肉を煮込むからのう。」
コトコト コトコト
仙「しっかり煮込むのがポイントじゃ、時間をかけてゆっくりのう。」
ぺ「はい。」
仙「ゆっくり煮込んだら、蓋をしたまま自然に冷めるまで待つのじゃ。」
ぺ「はい、待ちます。」
仙「それから里芋と人参、蕪を加えて煮るんじゃ。」
ぺ「冷めたところへ入れるのですね。」
仙「ふむ、蕪は煮崩れしやすいから大きめに切っておくと良いのう。」
ぺ「はい、蕪は大きめに、人参は皮ごと、、。」
仙「最後に蕪の葉じゃ、。」
仙「完成、かぶと手羽先の煮込み じゃ。」
ぺ「蕪が甘くて、美味しい、、。手羽も柔らかいし、。」
仙「そうじゃのう、里芋も良い味じゃ、。」
ぺ「こんなに美味しくてガンを抑制できたらラッキーですね。」
仙「動脈硬化の予防にもなるからのう、寒い時期にはこうした脾胃を温め、腸を整える薬膳が良いのう。」
ムシャムシャ
仙「ぺんたん、蕪の葉にはたっぷりの営養があるから、捨ててはならぬぞ。」
ぺ「はい、スーパーなどで買うときは必ず葉付きのかぶを買ったほうが良いですね。」
仙「そうじゃ、油揚げと一緒に炒めても美味いんじゃ。」
ぺ「ほんと、美味しそう、、。」
蕪と手羽先の煮込み
材料(2人分)
蕪(中)1個、蕪の葉、手羽先200g、里芋2個、人参1/4本、生姜5g、紹興酒大さじ1、醤油大さじ1/2、鰹出汁2カップ
作り方
- 土鍋に鰹だし汁、紹興酒、せん切りにした生姜、手羽先を入れ、蓋をして30分煮込む。そのまま冷ます。
- カブは皮をむいて1/4に切る。葉は3cmに切る。
- 里芋は皮をむく。人参はよく洗って皮ごと半分に切る。
- 1の鍋に人参と里芋、カブ、醤油を入れ煮込む。
- 煮えてきたらカブの葉を入れ1、2分煮込む。
手羽先(鶏肉) 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢
⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力
⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり
蕪 消食類
[性味/帰経 ] 平、辛、苦/肺、脾、胃
[働き]⑴下気寛中 消化不良、脘腹脹満、げっぷ、吐き気
⑵清熱利湿 多汗、ほてり、黄疸、消渇
里芋 化痰類
[性味/帰経 ] 平、甘、辛/大腸、胃
[働き]⑴化痰軟堅・消腫散結 瘰癧、血便、消渇、泄瀉
⑵益胃寛腸通便 消化不良、便秘
にんじん 養血類
[性味/帰経 ] 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下
⑵斂肺止咳 咳、咳痰
⑶健脾化滞 脾虚の食欲不振、下痢、便秘
仙人問答
仙「よいか、ぺんたん、蕪にはガンを抑制する営養が入っておるんじゃ。それに脾胃を温め、消化吸収の良い鶏肉と合わせれば免疫力の強化にも繋がるぞ。」
ぺ「蕪にそんなすごい力があったとは、、。」
仙「骨つきの肉はしっかり出汁が出るからのう、煮込むほどに美味くなるしな。」
ぺ「はい、それにしても仙人、ガン抑制、動脈硬化予防なんて、すごい薬膳ですね。」
仙「ウハハハハ、実はのう、仙人会の『秘伝の書』に載っておったのじゃ。」
ぺ「秘伝の書?」
仙「ぺんたんが免疫力アップ〜とか何とか言うておったからのう、、わしも気にして読んでみたのじゃ。」
ぺ「え、でも、ガンとか動脈硬化って、仙人の時代には、、。」
仙「何を言うておる、仙人とて常に時代に適応し、順応していかなければならぬぞ。社会との統一性じゃ。」
ぺ「では秘伝の書には、現代の疾病に対応する薬膳も、、?」
仙「当たり前じゃ。『秘伝の書』は仙人会が発行しておるんじゃが、常にアップデートされておるぞ。この薬膳も最新号に載っておったのじゃ。ウハハハハ」
ぺ「秘伝の書の最新号、、」
仙「さてと、わしは出かけるとするか、、。後片付けを頼んだぞ。それと、ゴミを出しておくようにのう〜。」
ヒューン
ぺ「ゴミ? ? あ、、、今日は火曜日・・・」