肝腎かなめの牡蠣と黒ごまで
シュシュッ
タタタタッー
シュシュシュッ
タタタタタッーーー
仙「良し良し、この下駄も随分と良い走りになってきた、、。あとはわしの『気』で、、。」
シュッ
娘「あの、もし、、。」
クルッ
仙「お、これはお美しい、、娘ご、。」デレッ
娘「あの、もしや、あなた様はあの時の、、。」
仙「あの時?」
娘「はい、以前、仙人社へ詣でました折、、大変美味しい『イカ飯』を頂いた事があります。」
仙「おぉ、おぉ、、そんな事もあったのう、、。」
娘「では、やはりあなた様はあの時の、、。」
仙「そうじゃ、イカ飯仙人、、とはわしの事、、。」ポーズ!
娘「まあ嬉しい、、やっとお会い出来ました。」にっこり
仙 ぽっ
娘「あの時、私の顔をご覧になって『ちょっとクラっとしたりはしないかい?』と仰り、私にイカ飯をススメて下さりました。」
仙「ふむ、、そんな事も、、あったかのう、、。」
娘「色白の私に、『イカ飯を食べれば、頬にほんのり赤みがさして貧血症ともおさらば』、、と、。」
仙「いかにも!イカは貧血に良いぞ。」
娘 クスッ
娘「おかげ様で、少しずつ貧血も改善し、、それで、またお会い出来たらと、時々この仙人社へ詣っておりましたが、、なかなかお会いする事が出来ず、、やっと今日、こうして、、、」ウウッ
仙「そうであったか、、それは申し訳ない事をしたのう、。仙人社へは賽銭の回収をしにちょくちょくきておるのじゃが、、。」
娘「え?」
仙「いや、、貧血が改善して何よりじゃ。」
仙「そうじゃ、折角来て下さったのじゃ、わしの特製薬膳をご馳走するとしよう。」
娘「ええっ⁈」
仙「ふむ、今日はイカ飯ではなく、牡蠣飯じゃ。」
娘「牡蠣飯?」
仙「そうよ、肝腎かなめの牡蠣飯じゃ。」
娘「まあ、、。」にっこり
トントン
グツグツ
仙「牡蠣は肝腎に作用し、血陰を補い、心(しん)を安定させる。」
娘「心、、心ファイヤー、、。確か、、心ファイヤーは、腎のお孫さんでした、、ね。」
仙「おぉ、良くご存知じゃ。」
娘「はい、『腎・肝・心、親子の絆』も見せて頂きました。」
仙「そうか、そうか、それは話が早い。肝腎に作用する牡蠣に、これまた肝腎に作用する黒ごまをあわせ、更に養血作用のあるにんじんを入れる、。これぞ、薬膳牡蠣飯!」
娘「私の中の腎ウォーター、肝ウーッド、心ファイヤーの親子の絆がしっかりと結ばれるのですね。」
ほわん〜〜
仙「さあてさあて、美味しい牡蠣飯が炊き上がったぞ、。」
娘「とても良い匂いがします。」
仙「器に盛って、、最後に、とっておきの、、これじゃ。」
娘「これ?」
仙「この海で採れた、新鮮、焼きたて、今年の『新のり』をかけて、出来上がりじゃ。」
パラパラッ
娘「海苔の良い香りが、、。本当に美味しそうです。」
仙「ささ、遠慮は要らぬ、召し上がられるが良い。」
娘「はい、頂きます。」
そっ
ひとくち
ふたくち
娘「美味しゅうごさいます。えぇ、本当に、、牡蠣も柔らかく、、ご飯にも味がしみて、。」
仙「ウホホッ、、それは、よかった。」
娘「優しいお味、、心も穏やかになります。」
仙「冬から春へ、乾燥や心神の不安、めまいや耳鳴り、陰虚による頭痛、ドライアイを改善する肝腎かなめの薬膳じゃ。」
娘「まあそんな素晴らしい薬膳を、、ありがとうございます。あの、、また、伺っても宜しいですか?」
仙「もちろんじゃ。いつでもお待ちしておりますぞ。」
娘「はい、では、また、、お賽銭箱の前で。」にっこり
仙「ウホホッ、、」
牡蠣ごはん
【立法: 滋陰養血 】
材料(2人分)
うるち米1合、
牡蠣150g、にんじん15g、
水120、醤油大さじ1、みりん大さじ1、酒大さじ1/2、生姜5g、
黒ごま大さじ1/2、
焼き海苔適宜
作り方
- 牡蠣は洗って水気を切る。生姜、にんじんはせん切りにする。米を洗っておく。
- 鍋に水、調味料、生姜を入れ火にかける。煮立ったら牡蠣を入れ、アクをとりながら3、4分ほど煮る。
- 火を止め蒸らす。冷めたら牡蠣を取り出し、煮汁と分けておく。
- お米を4の煮汁で水加減し(煮汁が足らなければ水を足す)、にんじんを入れて炊く。
- 炊き上がったら4の牡蠣を入れ、蒸らす。
- 5に乾煎りした黒ごまを入れて混ぜ、器に盛り、刻み海苔をかける。
牡蠣(かき) 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/肝、腎
[働き]⑴滋陰養血 微熱、ほてり、のぼせ、汗、心悸、空咳、消渇
⑵寧心安神 煩熱失眠、心神不安
黒胡麻 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘/肝、腎
[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労
⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘
にんじん 養血類
[性味/帰経 ] 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下
⑵斂肺止咳 咳、咳痰
海苔 化痰類
[性味/帰経 ] 寒、甘、鹹/肺
⑵清熱利尿 水腫、淋病、小便不利、脚気、不眠、皮膚病
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
⑵除煩止渇 精神不安、イライラ、口渇
仙人問答
仙「ムハハハ、、今日はなかなか良い日であったのう。」
仙「連休明けの静かな仙人社に訪れた、ひとりの美しい娘ご。」
仙「娘ごが目にしたものは、日々淡々と修行を積む寡黙な仙人の姿、、。」
仙「そして、作り出される仙人御膳。」
仙「・・・」
仙「さて、連休明けには、賽銭の回収、回収、、貯まっておるかな〜〜♪ ♪ 」
仙「あっちの賽銭箱、こっちの賽銭箱、、向こうの賽銭箱、、賽銭箱八十八ケ所巡り、ウホホッーー、この下駄で、、GOーーー❗️」
シュシュシュッ ーーー
*「薬膳酒ワークショップ開催」のお知らせ
2月の薬膳酒ワークショップは
16日(土)13:00~15:00に開催いたします。
今月のオススメは「黒ごま酒」です。
冬の腎を労わり、乾燥から肌を守り、陰虚によるほてり、めまい、耳鳴りを改善します。
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